人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

本を買って読むことと借りて読むこと

2021/05/13
 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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どうもこんばんは、たかはしさとしです。今日は仕事でしたが、少しずつ仕事の忙しさも落ち着いてまいりました。10月頭は新しく雇われた従業員のかたがたくさん入るので、結構忙しいんですね。それが少しずつましになってきたんですね。ところでぼくは働きがいもあるし、その分人に貢献しているの思うので、忙しいときのほうがぼくはいいなあと感じます。

本を買う派?借りる派?

今回のお話のテーマは「本を買うことと図書館で本を借りること」についてです。読書はするにしても、その本を手にするまでに色んな方法がありますよね。
大きな書店で買う。街の小さな本屋さんで買う。Amazonで買う。ブックオフで買う。街の古本屋さんで買う。メルカリで買う。ネットで買う。図書館で借りる。友人から借りる。電子書籍で買う。
大別すると、2つですね。買うか、借りるかです。ぼくはほとんどの本を買います。しかとほとんどが紙媒体の本です。紙の本は場所も取るのでメリットばかりではないのですが、どうしても本というと紙がメモも取りやすいし、マーカーも引けるので買っちゃいます。
一方、本はほとんど借りて読むと言う人もいますね。図書館で貸出限度のギリギリの冊数を毎回借りるような読書家もいることでしょう。

あなたは本は買いますか?それとも借りますか?

本を買うことでもたらされる3つの良い影響

本を買うことでもたらすことのできる3つの良い影響を少し考えてみましょう。

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name=”uoJN4″>ぼくが思うのに一番大きい影響力は、本を買うことで、ずばりその本の著者を応援することになる、ということです。考えてみてください。当然本の著者の人も、人間です。本を買うと印税(※1)といって、本の著者に本の売り上げの何%か契約で交わされた額のお金が出版社から支払われます。この印税を受け取って生活の糧にしている著者もたくさんいますから、著者の人たちにお金が入ればやる気も上がって、次の作品を出してくれる可能性が高くなる、ということが言えます。また本を買うことで印刷部数を伸ばすことができます。これも出版業界のモノサシなんですが、とにかく印刷部数はその本が何冊売れたかの一つの指標になるので、印刷部数が多ければ多いほどその本の著者はやる気を出してくれる可能性が高くなります。ベストセラー作家となった著者の人は、次の作品も出しやすくなり、結果的に良い作品が発表される機会も増えるのです。

次に大きい影響は、出版業界を支えるということです。これを否定的にみなす人もいます。でも出版業界が儲かれば儲かるほど、いろんな人の本を出す機会も増え、結果的に良い作品が世に出ることも多くなるはずです。そうすると本好きにとってはうれしいかぎりですよね。出版不況が叫ばれる中、出版業界を支えるのは実は大きな社会貢献になる、とぼくは思っています。

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name=”u2M2s”>そして3つ目の影響。読む人にとっては一番大きい影響とも言えますが、それは本を買うことで、本への思い入れができ、マーカーやペン入れもし放題なので、結果的に学習効果が高くなるということです。上の2つは図書館が本を買えば少しは影響になるのですが、3つ目のこの効果は借りる場合だと絶対にできない効果なんです。僕の場合、本を買ってそれにマーカーをひいてペンでメモを取ったりしない限り、全然本の内容が頭に入ってこないのです。また、高い本を買うと、それだけ思い入れが出てしっかりと読もうとして、学習効果が高まると思います。そしてその学習効果が高ければ高いほど、何らかの行動に踏み出すことができることが多いと感じます。いってmりえば、買った本は人生を変える確率が借りるよりも圧倒的に高いだから僕は本を買うんですよ。

本を借りることでの3つの良い影響

借りることにも良い影響があります。ここで上げる良い点は、借りることだけではなく、借りることができる環境が整備されている点での良い影響とも言えます。

本を借りる人が一番良いと挙げるのが、お金がかからないことでしょう。図書館で本を借りればコストがほとんどかからないから、気軽にいろんな本を読むことができます。とりあえず気になったから借りてみるか、ということも増えるでしょうし、その結果、買う場合だと除外した良い本と出会う可能性も増えるでしょう。良い本と出会うという点では、気軽に本を借りれることは最大のメリットと言えるでしょう。

また新しい本しか置いていない本屋さんとは違って、古くて絶版になった書籍、本と出会うことができるのも、図書館で本を借りることのメリットでしょう。そういった価値のある絶版本は、買おうとすると異常に手に入りにくく、めちゃくちゃ高いってことがざらにあります。その点で価値のある絶版本を入手できるのはとても良いことです。

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name=”TrZWa”>本を借りることのメリット3つめは、図書館は老若男女だれにでも開かれているため、本屋さんとは違い、本当にいろんな本が集まっているということです。本屋さんはほとんど売れていない本は置きません。図書館はそういったことなく、利用者の依頼によって本を購入することから、売れていない本でもおいてあることがあります。これは特に研究などをする人にはとても大事なことです。

それでもぼくは本を買う

買うことと借りることのそれぞれ3つずつ大きな良い影響などを考えてきました。でもよく考えてみてくださいよ。本を買うことの影響は本を買うことでしかもたらされないんです。でも本を借りることの影響は、本を買ってても享受(※2)できるんですね。だから大事な本は買って、気になる本はまず借りて、よい本なら買う、くらいに使い方がバランスがとても取れています。借りることと買うことの双方の良い点を受け取るには、本を買うことも本を借りることもすればいいのです。二者択一である必要性は全くないですね。

ぼくは図書館で良い本に出会ったら、絶版本でない限りはほとんど手に入れます。ごちゃごちゃ書いてきましたが、本はその本を書いた人の思いがつまっているから、それを大事にして本(を書いた著者)と対話したいっていうのが一番なんです。だからぼくは借りることはあっても、気に入った本はすべて買います。それが最大の自己投資になります!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

注釈一覧

※1印税…いんぜい、と読む。税とつくがいわゆる税金とは全く関係がない。税とは一定の額のお金が定期的に入ってくることを指す言葉。この用法の税に近い言葉に、年金という言葉もある。印税は著者が本を印刷する際に入ってくる定期的に入ってくるお金、くらいの意味。

※2享受…きょうじゅ、と読む。受け取ること。プラスのものごとを受け取るときに使われることが多い単語。例:企業が新しい活動を始めて、さらに利益を享受する。

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Comment

  1. 私はこれまで『本は図書館で借りる派』でした。コロナ禍で図書館に行けなくなり、『買う派』になりました。書籍代はかかりますが、買った本は消えてしまうことがないし、時を経て改めて読む楽しみや、子どもたちが読むかもしれないと考えると、購入のメリットは計り知れません。
    買い物は応援、という視点は新鮮でした。
    「気になる本はバンバン買う」大人でいたいです。そして子どもたちも本を読む子になって欲しいな^_^ありがとうございました。
    —–COMMENT:
    イケダユキコさん
    図書館で本を借りることは悪いことでもなんでもないのですが、やはり買うメリットや影響に比べると買ってしまうほうがいいですよね!
    時を経て改めて読む楽しみってすごくわかります。
    お子さんや周りの人への影響という点でのご指摘、とてもためになります。教育的な視点が抜けていたので、ネタ帳に入れておきます。( ..)φメモメモ
    大人が本を買って読む姿を見れば、それを見て育った子どもたちが本を買って読む人になる可能性は高いかな、と思いました!
    素敵なコメントありがとうございます。

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