2010-09

mixi日記

『死にいたる病』15 1-C-B-b-α(1-3-B-b-α)

α 絶望して、自己自身であろうと欲しない場合、弱さの絶望 「この形態の絶望が弱さの絶望と呼ばれるとき、すでにそのことのうちに、絶望して自己自身であろうとするという別の形態への反省が含まれている。…反抗というものが全然なければ、絶望は存在しな...
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『死にいたる病』14 1-C-B-b(1-3-B-b)

b 自分が絶望であることを自覚している絶望。したがって、この絶望は、うちに、ある永遠なものを含む自己というものを自分がもっていることを自覚しており、そこで、絶望して自己自身であろうと欲しないか、それとも、絶望して自己自身であろうと欲するか、...
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『死にいたる病』13 1-C-B-a(1-3-B-a)

a 自分が絶望であることを知らないでいる絶望。あるいは、自分が自己というものを、永遠の自己というものを、もっていないということについての絶望的な無知 この絶望的な無知、あるいは自分が絶望であることを知らない絶望は、無精神性そのものである。こ...
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『死にいたる病』12 1-C-B(1-3-B)

B 意識という規定のもとにみられた絶望 「意識の度が上昇すると、あるいは、意識が上昇するに比例して、絶望の強度も絶えず上昇する。意識が増せば増すほど、それほど絶望の度も強くなるのである。」 ここでいう意識とは、自己意識のことでもある。自己意...
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『死にいたる病』11 1-C-A-b-β(1-3-A-b-β)

β 必然性の絶望は可能性を欠くことである 「人間の生活(人間的実存)が可能性を欠くにいたるとき、それは絶望しているのである。そして、可能性を欠く瞬間ごとに、絶望しているのである」。 「決定的なことは、神にとって一切が可能だということである。...
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『死にいたる病』10 1-C-A-b-α(1-3-A-b-α)

α 可能性の絶望は必然性を欠くことである 「自己が自己自身であるかぎり、自己は必然的なものであり、自己が自己自身になるべきものであるかぎり、自己は可能性である」。 「ところで、可能性が必然性をあとにして独創すると、自己は可能性のなかで自己自...
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『死にいたる病』9 1-C-A-b(1-3-A-b)

b 可能性―必然性という規定のもとにみられた絶望 「生成するためには、可能性と必然性とがひとしく不可欠である。自己には、無限性と有限性が属しているように、可能性と必然性もまた属している。可能性をもたない自己は絶望しているのであり、また、必然...
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『死にいたる病』8 1-C-A-a-β(1-3-A-a-β)

β 有限性の絶望は無限性を欠くことである  「無限性を欠くことは、絶望的な偏狭さ、固陋さである。しかし、この場合、固陋さとか偏狭さとかいうのは、むろん、ただ倫理的な意味においてのことにすぎない」。 「絶望せる固陋さとは、原始性を欠いていると...
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『死にいたる病』7 1-C-A-a-α(1-3-A-a-α)

α 無限性の絶望は有限性を欠くことである 「いかなる形態の絶望も、直接に規定されることはできないで、ただ、その反対を反省することによってのみ規定されうるのである」。 「無限になったつもりでいる人間の生き方、あるいはただ無限でのみあろうと欲す...
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自己とは何か1

自己とは何か。キルケゴールは言う「精神」であると。 自己が精神であるなら、精神は絶えず変化するため、確実に同一な自己は存在しないことになる。心は周りの状況によって、変わってしまう。それは移ろいやすい繊細なものである。それゆえ、心の変化ととも...
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『死にいたる病』 目次

目   次序緒言第一編 死にいたる病とは絶望のことである  A 絶望が死にいたる病であるということ     A 絶望は精神における病、自己における病であり、したがってそれには三つの場合がありうる。絶望して、自己をもっていることを自覚していな...
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『死にいたる病』6 1-C-A-a(1-3-A-a)

A 絶望が意識されているかいないかという点を反省せずに考察された場合の絶望。したがってここでは総合の諸契機のみが反省される a 有限性―無限性という規定のもとにみられた絶望 「自己は無限性と有限性との意識的な総合であり、この総合は自己自身に...
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『死にいたる病』5 1-C(1-3)

C この病の諸形態 「絶望の諸形態は、抽象的には、総合としての自己が成り立っている諸契機を反省することによって、見いだされる」。「自己は無限性と有限性から形成される。しかし、この総合はひとつの関係であり、しかもそれは、派生されたものではある...
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スピノザ 第四章付録1

「10 人間が妬みやなんらかの憎しみの感情にかられているとき、そのときにかぎり彼らは、たがいに対立的である。また人間は、自然の中で他の個体よりもはるかに有能であるだけに、人間によって脅威となるのも当然である。11 ところが、人の心を征服する...
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目録:雑考

『無知の知』とは? 莊子の考え「犬」という字をめぐっての考察家族的類似性(Familienähnlichkeiten)言語と貨幣の類似点(丸山圭三郎)お金について -資本主義と貨幣についてのつまらぬ一考察活字、書籍とインターネットについての...