2011-04

mixi日記

カント―学の基礎付け

カントは柔軟な体系を築いた。『純粋理性批判』における自然法則の因果性、『実践理性批判』における究極原因としての自由の可能性、その二つの媒介としての、『判断力批判』における目的論および判断力を中心となす体制。カントは一般に大陸合理論とイギリス...
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西研著 NHKテレビ ニーチェ『ツァラトゥストラ』 2011年4月 (100分 de 名著) 第三回メモ

永遠回帰とは何か?●初出―『悦ばしき知』「最大の重し」 人生のすべてが永遠に回り戻ってくる―永遠回帰はあなたを「砕く」かもしれない。 というのは、《自分が忘れてしまいたい最悪の過去も戻ってくるから》。p59 《「永遠回帰の思想はニヒリズムを...
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西研著 NHKテレビ ニーチェ『ツァラトゥストラ』 2011年4月 (100分 de 名著) 第二回メモ

"神の死"から"超人"へ 「超人」…『ツァラトゥストラ』第一部・第二部のテーマ 《神に代わる新たな人類の目標》p36●なぜ「神の死」がおきたのか? キリスト教が「真実を語れ」という教えを広め、その教えを人々が受け取った結果、人々は人間が神を...
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西研著 NHKテレビ ニーチェ『ツァラトゥストラ』 2011年4月 (100分 de 名著) 第一回メモ

・ニーチェが『ツァラトゥストラ』で目指すもの―ヨーロッパのこれまでの価値観すべてに対する批判・『ツァラトゥストラ』の主要テーマは2つ第一部、第二部→『超人』 《人間そのものではまだだめで人間を越えていかねばならない》p10第三部、第四部→『...
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社会学のジレンマ�1 構造と行為

《人間の行為を社会構造とどう関係づけてとらえるべきか》? われわれは社会(構造)を作ったのか、それとも我々は社会(構造)に作られたものなのか。われわれは社会を創造し、構築しているのだという考え方が一般的なのかも知れない。だが、よく考えてみる...
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レーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳)第二章メモ

ニーチェの著作の時期分け 1.《ニーチェを体系的に読むことを学んだものは、かれの移り変わる展望の多彩な豊かさには驚かず、かえってその哲学的問題が不変であるどころか単調でさえあることに驚くであろう。「性格のある人間は、たえずくりかえして現れる...
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レーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳)第一章メモ

第一章 ニーチェの哲学―アフォリズムから成る一体系― 《ニーチェの哲学は…アフォリズムから成る一つの体系である。…ニーチェの哲学の体系的性格は、かれが自分の哲学的実験を企図し持続し遂行する一定の仕方から来ているし、アフォリズム的正確は実験す...
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レーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳) 二つの序文

初版への序文 彼の哲学もまた、ニヒリズムおよび等しいものの永遠の回帰の二重の「予言」として、二重の意味に解せられる。かれの無への意志は、「二重の意志」として永遠性の存在に帰ろうと欲したのだから、永遠回帰の教説は、意識的にかれの「運命」であっ...
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目録:ニーチェ

ニーチェ 「汝盗むなかれ」レーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳) 二つの序文レーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳)第一章メモレーヴィット『ニーチェの哲学』(柴田治三郎訳)第二章メモ西研著 NHKテレビ ニーチェ『ツァラトゥス...
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ニーチェ 「汝盗むなかれ」

「このような振る舞いがわれわれの第一生存条件に属す」という信仰。不道徳は「没落をもたらす」を意味する。いまや、これらの命題がそのなかに見いだされたすべての共同体は没落した。これらの命題の個々のものは、つねに新たに強調された、新たに建てられた...
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カント入門 書評

カント入門 カントの哲学とは何か。本書の教えるところによれば、一貫した「仮象批判」の態度を貫徹した哲学である。「仮象」とは、客観的視点と主観的視点が入り混じった結果起こる、見かけや先入観のことである。カントはこの仮象と戦い、真理を探った哲学...
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石川文康『カント入門』 第七章メモ

●道徳は不可避的に宗教にいたる 「批判の時代」―宗教も批判の例外ではない そのため『単なる理性の限界内における宗教』(=『宗教論』)をあらわす。仮象を批判し、真理をつきとめる、三批判書と同じ態度がとられている。 「道徳は不可避的に宗教にいた...
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石川文康『カント入門』 第六章メモ

『純粋理性批判』によって自然必然の法則性が確立され、『実践理性批判』によって自由にもとづく法則性が樹立された。これらは互いに排除しあう異なる原理である。この二つの対立する原理をつなぐ第三項を導きだしたのが、第三批判と呼ばれる『判断力批判』で...
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マクルーハン1

―あらゆるメディアは経験を新しい形式に翻訳する力を持つ能動的なメタファーである。話し言葉は、人がその環境を新しい方法で把握するために、それを手放すことをかなえてくれる最初のテクノロジーである。(マクルーハン Understanding Me...
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石川文康『カント入門』 第五章メモ2

●道徳法則への尊敬の念 人間は何の動機もなしに行為へ赴くということはない。人をして真の道徳的行為へ赴かしめる動機とは何か? それは「道徳法則への尊敬の念」である。 何故道徳法則は命法(命令文)なのか? 「べし」の意識は何らかの抵抗あっての「...