人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

さわらぎ寛子さん『書く話すサイクル』|2021年12月の最近読んで良かった本

 
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2021年12月、”私が最近読んで良かった本”は、さわらぎ寛子さんの『書く話すサイクル』です。
具体的に特に響いたのは「書くことも話すことも、相手の求めていることを把握することが大事」という点です。
もちろん、いきなり何のトレーニングも積まずに相手の求めていることを理解することができる人はほとんどいません。ぼくは次のように感じました。相手が求めていることを知るには、まずその相手に自分が何を提供できるのかを知ることが大事です。つまり自分を知ることが大切になってきます。さわらぎさんは、自分を知るために、紙に書き出すことをワークにしてくれています。そうして自分を知って相手が求めていることを知っていく方法がこの本には詰まっているんです。
なぜ今回、この本を紹介しようと思ったかというと、私は「書くことはある程度できるかもしれないけど、話すことが苦手だな」という悩みを抱えていたからです。
私の中では、書くことと話すことは違うことで、違う学び方をしないといけない、と思い込んでいる節がありました。簡単にいえば、私は書くことと話すことは全く別ものだと考えていました。
ところが、書くことも話すことも相手の求めていることを提供することがコアにある、というようなことが書いていて、私は驚くと同時に、その共通点をわかりやすく表現してくれたその言葉にとても肚落ちしました。
書くことと話すことの垣根を取っ払い、まず自分を知り、自分のアンテナをはり、相手の求めていることを想像する力がつく、良い本です。
この本を読んでから実践することに決めたことが3つあります。1つは、アウトプットにおいて、相手の求めていることを常に意識すること。2つは、時間をとって自分を知ることのできるワークを行うこと。3つは、常に自分のアンテナをはること。この3つを実践していきます。
まだまだ著者さわらぎさんの意図したレベルまで書くことも話すこともできてはおりませんが、そこを目指して引き続き何度も本書を手に取って読んでいこうと思っています。

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