人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ 神経症 p155 |『自由からの逃走』15

2022/08/09
 
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現在の精神疾患のうち、昔(DSM-Ⅲが出た1980年より前)は程度の重いものを精神病、程度の比較的軽いものを神経症といいました。現在では正式な精神疾患の病名として神経症ということばが使われることはありません。ドイツ語のノイローゼという単語はもともと神経症を指すことばでした。

神経の伝達異常が神経症を引き起こすと信じられていた時代がありました。特にうつ病、離人性障害、解離性障害、転換性障害、病気不安症、強迫性障害、広場恐怖症、社交不安障害、その他の恐怖症、パニック障害、全般性不安障害などが昔神経症だと考えられていました。

統合失調症(精神分裂症)や双極性障害(そううつ病)、てんかんなどが精神病だと考えられていたため、これらの精神疾患は、神経症には含まれていません。

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