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最適経験|心理学の用語解説

 
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どうもこんばんは、高橋聡です。金曜日の夜にこのサイトを書いています。金曜日の夜ってどうしても夜更かししてしまいませんか?2日間休みが続くと思うと、テンションが少し上がってしまいますね。そして夜更かししてしまうのです。結果、土曜日の朝を寝てしまって無駄な時間を過ごしたと後悔することが多いです。ただ、今はちゃんと目標があって、つまりブログを書くという目的があって起きているので後悔はしないからいいです。

それはさておき、前回はフローについて考えました。フロー体験は利点があるのと同時に、欠点もあるのでした。そうしたことを確認できるのが以下の記事です。

まだ読んでいない方は是非読んでみてくださいね。では今日の用語解説、みていきましょう。

最適経験

ネットの言説では、フロー体験がそのまま最適経験であると書いてあることが多いです。しかしチクセントミハイによると、フローは唯一の最適経験ではないと言っているとおり、フローのほかにも最適経験はあります。人間性心理学者アブラハム・マズローは、すべての人が自分の人生で経験する「最高の喜びに満ちた、刺激的な瞬間」のことを「ピークエクスペリエンス」(至高体験)と呼んでおります。このピークエクスペリエンスも最適経験の一種です。

ピークエクスペリエンスの瞬間、私たちは自分自身をより完全で統合された存在だと感じて、自己に気づき、深い幸福感に包まれます。自分を超越した感覚や畏怖、一体感などをもって、人生に意味があることを感じることもあります。

ピークエクスペリエンスはたとえば愛を感じるひとときや、井地孔芸術や音楽、自然の美に触れるときなどに感じることが多いようです。

ピークエクスペリエンスは夢中になることや、自然発生的なこと、時間感覚がゆがむことなど、フローとの共通点も多いです。ですが、ピークエクスペリエンスはめったに起きず、自己意識は存在しているなど相違点もあります。

どの最適経験についてもいえることですが、私たち人間の主観的な認識が影響して成立します。人がおもしろいや意義深いと思うものが文化や地域によって違うので、当たり前といえば当たり前なのですが、地域によってはありふれていて面白くない活動でも、別の地域にいったらおもしろくて最適経験を引き起こすものであったりすることがあるのです。

以上が最適経験の解説となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

冬の休まる日に高橋聡しるす

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