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フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ フランス社会学派(デュルケム学派)←「社会学的理論(デュルケムおよびデュルケム学派)」 p21 |『自由からの逃走』5


19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランスの社会学者エミール・デュルケムを中心に、デュルケムの弟子たちによって形作られたグループ。社会学のみならず、民族学(文化人類学)、言語学、倫理学、法学、経済学などの研究を行う学者もいました。デュルケムらが創刊した雑誌『社会学年報』を中心に活動した学派、ともいえるでしょう。デュルケムの甥で民族学者マルセル・モースが彼の学派を引き継いで『社会学年誌』を中心に活動しましたが、その人々もデュルケム学派に含めることが多いです。

当初この学派では、デュルケムの社会学的方法の影響のもとにありました。社会的事実を固有の特性として重視し、心理学的説明や功利主義的説明をしりぞけるのが特徴でした。しかしデュルケムの死後には社会学主義を柔軟に運用し、心理学的説明も徐々に認められるようになってきました。

同派には民族学のモース、ユベール、法社会学のレヴィ、道徳社会学のルシアン・レヴィ=ブリュル、言語社会学のメイエ、中国研究のグラネなどがいます。

デュルケム学派の意義は、社会学的な研究方法の応用を示して、様々な分野への多面的な展開によって、人文科学の中での社会学の市民権を確固としたところにあります。またデュルケムの社会学理論は、イギリスの機能主義人類学(マリノフスキーやラドクリフ・ブラウン)や戦後アメリカの機能主義社会学者タルコット・パーソンズに多大な影響を与えました。

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