人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

ピーター・L・バーガーという社会学者について

2018/03/11
 
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どうも哲学エヴァンジェリスト高橋 聡です。最近、ピーター・L・バーガーの『社会学への招待』(ちくま学芸文庫、2017年)を読み始めました。バーガーという社会学者について今日は調べたことを載せます。

ピーター・L・バーガー

バーガー(1929−2017)はオーストリアのウィーンでユダヤ系の家庭に生まれました。第二次世界大戦直後にナチスから逃れるためにアメリカ合衆国へ移住しました。1949年、ニューヨークの私立大学ワーグナーカレッジを卒業。同年、ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチに進学し、そこで生涯の師ともいうべきドイツ出身の現象学的社会学者アルフレッド・シュッツと出会います。

そこで学位を取ったのち、1953年から1955年までドイツの都市バート・ボルのプロテスタント系学校で勤務し、その後帰米しノースカロライナ大学助教授、ハートフォード神学校助教授などを歴任し、1981年以降ボストン大学教授として社会学と進学を教えました。

バーガーの作品は、現象学的社会学と理解社会学の思潮にあると言えます。それは師アルフレッド・シュッツの影響が濃く出ています。

社会学への招待・序

バーガーが社会学という学問への招待状をわれわれに送ってくれました。ここでの言葉を見ておきましょう!

この本はある知的世界への、私の考えではきわめて刺激的でありかつ有意義であると思われる[社会学という]知的世界への招待状である。

(中略)

しかしもし読者がこの招待に真剣に応じようとするなら、この本を乗り越えてはるか彼方へと進んでいく必要があるだろう。

それでは、はるか彼方へ進む旅に出る準備をしましょう。

まとめ

バーガーはアメリカの社会学者です。ウェーバーとアルフレッド・シュッツを受け継ぎ、宗教社会学やその他社会学でさまざまな業績を残しました。

日本語訳はかなり刊行されている社会学者ではありますが、最近はあまり注目されていない社会学者だとも言えるでしょう。

ただし、彼の論考は明確で非常にわかりやすく、社会学への招待でもとても歯ごたえがある議論ながらわかりやすい論述で進んでくれます。

ぜひあなたも一緒にこの本を読んで参りましょう。

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