本当に自分で考えるとは何か。:デカルト『方法序説』のメッセージ
こんにちは!
草の根平和推進者 平高橋聡です!
皆さんは、フランスの哲学者デカルトはご存知ですか?
「我思う、ゆえに我あり」
という言葉で有名な哲学者です。
今日はそのデカルトの『方法序説』から
あなたへのメッセージをお伝えします。
デカルト『方法序説』 第2部
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はじめは城壁のある村落に過ぎなかったのが
時とともに大都市に発達していった古い町は、
一人の技師が思い通りに平原に線引きした
規則正しい城塞都市に比べると、ふつうひどく不揃いだ。
そうした古い町の建物を一つ一つ切り離してみれば
たいてい、他の町の建物と同じかそれ以上の技巧が
見出されはするけれど、建物がここに大きいの、
あそこに小さいのと立ち並んで、
通りが曲がりくねった高低の多いものになっており、
それを見ると、こんなふうに配置したのは、
理性を具えた人間の意志ではなく、むしろ偶然なのだ、
と言いたくなるほどである。
だがいつの時代にも、役人たちが私人の
建物を公共の美感に資するよう管理に努めてきたのを考えると、
他人の作ったものを基にしてだけでは、
完成度の高いものを作り出すのは難しい、とよくわかるだろう。
// 岩波文庫『方法序説』谷川多佳子役より引用
あなたへのメッセージを取り出しましょう。
古い雑然とした町と、
新しく技師や建築家が中心に作った街とを比べると、
やはり新しく作られた街の方が整然としていると
あなたは感じないだろうか。
古い町の方が難しい技巧で作られた家が多く存在していても、
やはり整然とはしてない。
あなたは、古い町の方は、理性を持った人間の産物だと
感じられますか。
他人の作ったものだけで、理路整然としたものを作るのは難しい、
あなたはそうは思いませんか?
そうです、だからあなたは自分で理路整然とする街を作るべく、
自分でほんとうに考えたうえ、街を作るように、
自分自身の考えを表現しなければいけません。
あなたは自分自身の考えをちゃんと表現して、
発信していますか?
これがデカルトのあたなへのメッセージです。