人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

あなたは他人の死とどう向き合うべきか。:『ブッダ最後の旅』のメッセージ

 
この記事を書いている人 - WRITER -
哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
詳しいプロフィールはこちら

こんばんは。!
草の根平和推進者 平高橋聡です!
今日は『ブッダ最後の旅』から
メッセージを取り出しましょう。
『ブッダ最後の旅』大パリニッバーナ経
//
やめよ、アーナンダよ。
悲しむな。嘆くな。
アーナンダよ。
わたしは、あらかじめこのように説いたではないか、
すべての愛するもの・好むものからも別れ、離れ、異なるに至るということを。
およそ生じ、存在し、つくられ、破壊さるべきものであるのに、
それが破滅しないように、ということが、どうしてありえようか。
アーナンダよ。
そのようなことわりは存在しない。
アーナンダよ。
長い間、お前は慈愛ある、ためをはかる、安楽な、純一なる、
無量の、身とことばとこころとの行為によって、
向上し来れる人に仕えてくれた。
アーナンダよ、お前は善いことをしてくれた。
努めはげんで修行せよ。
速やかに汚れのないものとなるだろう。
// 岩波文庫 中村元訳
アーナンダとはブッダの信頼していた若い友のことです。
では、あなたへのメッセージを取り出しましょう。
あなたは人の死に接することが必ずあります。
あなたがどんなに親しい人が亡くなったときも、
悲しみすぎてはいけない。嘆きすぎてもいけない。
あなたは、あなたの愛する人といずれ別れ、離れ、異なる道をいくことを
わかっているでしょう。
いずれ形あるものはすべて破滅するのに、
破滅しないように願っても、そうはならないのだ。
あなたは、愛する人と接して、愛することを学び、
いろんな人の便宜を図ることを学び、
安らかで心が純一な無限の行為で愛する人に尽くしたではないか。
だから、それはすべて善いことだったのだ。
あなたが愛する人が死んだあとも、向上に努めよう。
そうすれば、あなたは清浄な行動をすることができるだろう。
これがあなたへのメッセージです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いている人 - WRITER -
哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© ニーチェマニア! , 2016 All Rights Reserved.