人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

積極的禁欲はあなたを救う:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』のメッセージ

 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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こんばんは!


 


草の根平和推進者 平高橋聡です。


 


今日はドイツの社会学者マックス・ウェーバーからのメッセージです。。


 




 


ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』


//


私経済的な富の生産という側面では、


禁欲の精神が闘った相手は不誠実さだけではなく、


純粋に衝動的な物欲でもあった。


それはこうした物欲は、


富裕になることを究極の目的として、


富を追及することだったからであり、


これこそが禁欲の精神によって「貪欲」として、


「拝金主義」として排斥されたものである。


所有そのものが誘惑だった。


ところがそこでこそ禁欲の「力」が働いたのであり、


「つねに善を望みつつ、つねに悪を作りだす」のだった。


ただしこの悪というのは、禁欲の立場での悪であり、


所有とその誘惑を作りだすものである。


//


 


 


あなたは財産を増やそうと思ったことがありますか?


 


それは別にかまいません。


 


でも、そこに何か目的はありましたか?


 


ただ、財産を多く持ちたいという理由だけで、


 


財産を増やす活動をしていませんか?


 


そうではなく、お金は手段であり、財産を持つのが


 


ほんとうの目的のために使われるのなら、


 


だれも文句は言わないでしょう。


 


お金を持って権力を得たいことが目的になる、


 


つまり手段を目的とはき違えてしまうと、


 


あなたのお金稼ぎは成功しても、すぐ失ってしまうものになるでしょう。


 


あなたは積極的禁欲を行うとき、


 


本当の意味での資本主義を理解できるでしょう。


 


積極的禁欲とは、お金を稼いでも。そのことを誇らず、


 


ただ天職としてお金を稼ぎ、


 


自分の価値を見出した活動に投資を続けること。


 


お金を貯めこんでしまって、満足しないことです。


 


あなたはつねに善を望みつつ、


 


あなたのお金を投資する先の人への教育がなされなければ、


 


悪を作りつづける結果になってしまいます。


 


だからこそ、正しい投資・教育・平和を考える必要があります。


 


 


 


これがメッセージです。


 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 


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