必要なモノと不必要なモノを見極める
必要なモノと不必要なモノを見極める
こんにちは！
哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。
自分について問い直すこと、
自分がどういう過去を歩んできたかということは、
あなたが心の余裕を持つ上で大事なことだと言いました。
あなたの辛い過去や楽しい過去、両方を捉えなおすことで、
あなたが何を大切にしてきたかを知ることができます。
今日は
「不要なものを持ちすぎない。足ることを知る」
ということについて
考えていきたいと思います。
あなたは自分にとって大切なものが、
自分の紹介で見つけた通り、あるはずです。
でも、そのほんとうに大切なもの以外、
何か多くのものを持ちすぎてないでしょうか。
実のところ、あなたが不要なものを持ち、
それを大切だと思いすぎていると、
心の余裕がなくなるのです。
今日は、イスラムの聖典『コーラン』と
ニーチェの代表作『ツァラトゥストラ』からそのことについて考えましょう。
二つともまとめて読んでみてください
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１．ムハンマド『コーラン』１６：１０−１１
神は天から雨を降らしたもうたお方。
それはおまえたちの飲み水にもなり、
おまえたちの家畜の飼料となる樹木も、それで育つ。
またそれで、穀物、オリーブ、なつめやし、ぶどう、
そのほかあらゆる果実をおまえたちのために生ぜしめたもう。
まことに、その中には、思慮ぶかい者へのみしるしがある。
２．ニーチェ『ツァラトゥストラ』４部 正午
静かに！静かに！
世界は今まさに完全になったのではないか、
いったいわたしに何事が起こるのだろう。
（中略）
まさに、ごくわずかなこと、ごくかすかなこと、
ごく軽やかなこと、ちょろりと走るとかげ、
一つの息、一つの疾過、一つのまばたきーまさに、
わずかこそが、最善のたぐいの幸福を作るのだ。静かに。
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１が天の恵みというものがあり、
その恵みはたくさんある様子が描かれています。
砂漠ばかりのアラビア半島で
天の雨とオアシスに茂る緑とその果実というのは、
本当に生きていく上で欠かせないことを注目しましょう。
砂漠の中でのオアシスを想像してみてください。
天の恵みの大事さが想像できましたか。
そして、２のニーチェが言っていること。
世界が完全になったとは、大層だがどういうことでしょう？
これを思慮深く読んでいくと、
静かに「わずか」なもので足りることを知ることが、
完全になる一歩だということが読み取れます。
そうです、この二つのメッセージをもう一度読み解いてみましょう。
あなたは、砂漠を歩く旅行者です。道に迷い、
どこへいっていいかはわかりません。
そんな中、雨が降ってきました。
すると、迷っていた最中、あなたはオアシスの緑が目に入ります。
疲れ果てていたあなたは、オアシスに入り、その恵みに感謝します。
しかし、あなたはオアシスの果実をすべて採り尽くすことなく、
全体の中で自分が必要な「わずか」な分だけ採って食べます。
そう想像したら、あなたは天の恵みのありがたさを知ると同時に、
わずかなもので生きていけることを知れます。
大量消費社会のこの世の中ですが、
そういう思い巡らせをやってみることは本当に不必要なことでしょうか。
わたしはそうは思いません。
自然の大事さを思い巡らすことこそ、必要なことだと思います。
そして、そういう「わずか」なもので足りることを知るのは、
実際心の余裕を持つ上でとても大切なことです。
人間の欲望は、欲を出し過ぎれば本当にきりがありません。
別にその全てが悪いとわたしは言うつもりはありません。
わたしも余計なものを買ったりすることも多いので、
人のことも言い過ぎることができないからです。
でも、一度立ち止まって、
何が必要で何が不必要かをしっかり考えた上で行動することは、
とても大事なことだとあなたは思いませんか。
一度、あなたもまた必要なものが何か、
考えて見極める時間を作って行動してみてくださいね。
以上、哲学エヴァンジェリスト高橋聡でした。ありがとうございました。
