生みの苦しみは偉大
こんばんは!
哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。
昨日はカール・マルクスの言葉からあなたへのメッセージを取り出しました。
お金は手段ですので、その使い方が大事になってくる。
そのことはわかっていただけたでしょうか?
清い使い方をするも、汚い使い方をするも、あなた次第です!
今日のテーマは、「産みの苦しみを持つものは偉大だ」ということです。
産みとは、生産そのものです。
人間が生まれてくること、新しい何かを生産すること。
例えば今までの常識を破って新しい考えや教えを生み出すこと。
新たな芸術的創作。
人間の誕生時、母体は大きなリスクと痛みを持って、
赤ん坊は生まれてきます。
だからこそ、
産むことは男性には経験できない偉大なことなのです。
男性には子供を産むことはできないです。
でも、創造的仕事で何かを生み出すことは、
男女とらわれずに行うことができます。
その際には、必ず痛みが伴います!リスクもあります!
今日の参照したテキストは人類学者
クロード・レヴィ=ストロースの『構造人類学』です。
学術論文の形式に成っているので、
部分的に取り出すのは難しいです。
なので、今回はその第十章「象徴的効果」からクナ属の神話分析から
取り出したメッセージをあなたにお伝えしました。
そう、あなたは、新しい考えに至るために、
苦しみを経験してきたのです!
でも、今回のメッセージはこれにとどまりません。
次のメッセージは取り出せるのであなたにお伝えしましょう。
クロード・レヴィ=ストロース『構造人類学』第十章 象徴的体系
//
無意識と潜在意識との間には、
現代心理学で習慣とされたよりも
もっとはっきりと区別をつけることが、
たぶん必要になるだろう。
…潜在意識という言葉は、
記憶が保存されても必ずしも利用可能でないという事実に関係する。
これに反して、無意識はいつも空虚で、…心像と異なったものである。
//
我々は通常、無意識と潜在意識を区別せずに使っています。
無意識と潜在意識は普段、意識していないと点では同じものです。
ここでいう潜在意識とは、主体的な意志を投影した意識のことです。
ちょっと難しい言い方ですね。柔らかくいうと、次の通りです。
あなたは、何か憧れの職業になりたいと思ったことはありませんか。
あるいは好きなことを職業にできる夢を持っていたりしませんか。
それは、あなたとぼく、
他の人それぞれが別々の夢という潜在意識を持っているということです。
つまり、潜在意識とは普段は意識しませんが、
あなたが経験してきたものからつくられた記憶なのです。
それに対して、無意識とは、
空虚で学問的にも解読することができる客観的な構造のことです。
この無意識は、
無意識であるうちは変えることができないものです。
でも、この人類学者レヴィ=ストロースやその先駆者たちが
無意識を解読してくれたおかげで、
あなたは無意識という壁を越えることができるのです。
そして、潜在意識は意識することによってのみ、利用可能となるのです。
あなたの夢は、あなたが現実性を持って想像し、
そこから具体的な行動を起こすことで現実化できるのです。
これは、実は今さっきの「産みの苦しみ」と関係しています。
考えてみてください。
あなたが新しいことをしようとして、
反対されるのは、だれによってですか。
実は、社会的な常識やこの無意識的な構造といったものを
特に考えずに正しいと思っている人に反対されるのです。
そう、そして新しいこととは、この夢、
つまり潜在意識から生まれることが多いのです。
だから、無意識的な構造を乗り越えるために、
潜在意識の持つ力をあなたは利用するべきです!
そう、だから心の余裕を持ちたいという願望は、一つの潜在意識の表れなのです。
そして、心の余裕が持てないという常識的な考えは、
無意識という構造なのです。
産みの苦しみとは、補足すれば次の言葉になります。
「潜在意識によってつくられた産むという生産活動をするあなたは、
必ず無意識の構造によって反対の苦しみに遭う。
でも、その苦しみを乗り越えて、新しいものを創造するからこそ、
あなたは偉大なのだ」ということです。
以上、高橋聡でした!
今日も自分の心の余裕を持つための言葉を学ぶことができましたね。