人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

インターネット格差から生み出される超人

 
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人間は自由であり、常に自分自身の選択によって行動すべきものである。

サルトル

インターネットディバイド

どうも、哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。今回はインターネットディバイドによって生まれるであろう超人のお話です。超人とは、ニーチェが提唱した概念です。現状のインターネットディバイドと超人がどう関係するのかを考察してまいります。

あなたはインターネットディバイドということばをご存知でしょうか。インターネットディバイドとは、インターネットから生み出される格差のことです。似たような言葉に、コンピュータを使えるか使えないかの違いで生じる格差をデジタルディバイドと呼びますが、今回はデジタルディバイドについては直接触れません。


現状のインターネット格差

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現状、ネットを使う者と使わざる者との間に異様な格差があります。次の例を想像してみてくださいよ。スマホでGoogleマップを使ってどこにいても目的地にたどり着ける人と、パソコンすら持たずに紙の地図を使わざるを得ない人との違い。あるいは、Googleで検索できる人とできない人。この二つの例を思い浮かべるだけで、ネットを使う者は情報を得る速度が使わない場合に比べて、圧倒的にはやいのがわかるでしょう。

実際、インターネットで買い物ができるかできないかでも、得られる情報、さらには手に入れることができる実際の製品の幅までもが大きく変わってくるのが現代の格差なのです。Amazonを使えない人は、Amazonの安くて多品種の製品を買うことができないばかりか、そういう製品があることすら知ることができないのです。

与沢翼さんの話では、2003年ごろから格差が少しずつ顕在化し、今年で14年目だと言います(https://www.youtube.com/watch?v=mO43nfkqoYo。2003年まではインターネットバブルがありましたが、インターネットへの期待が実態が伴っていない過度なものだったので、バブルとなってはじけてしまったのです。対して、2003年ごろからはAmazon,Googleなどの企業も力を持ちはじめた年なのです。

実際、近年のYoutubeやスマホアプリの急激な発達を感じる人なら、インターネットをこれまで使っていなかった人がどんどんこの世界に入ってきていることは薄々感じているでしょう。ユーザ数やリテラシー(利活用能力)が急成長し、Facebookやインタスタグラムを筆頭とするSNSが栄えています。個人レベルでネットで物や情報を売る人が飛躍的に増加しています。メルカリや情報系ならnoteなどのサービスが有名ですね。

今までの時代では考えられなかった、個人の能力をネットが開花させることが実際に数え切れないほど増加しています。そういう意味では全員が化けるわけでは当然ないですが、個人が化ける時代がやってきています。

この個人が化ける時代こそ、ニーチェの予測した超人を生む素地ではないか、ぼくはそう考えます。

ニーチェの超人概念

わたしは愛する、黄金のことばをおのれの行為に先立てて公言し、そしていつも自分が約束した以上のことを果たす者を。そういう者はおのれの没落を欲するからである。

ニーチェ『ツァラトゥストラ』

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ぼくはしばしば、インターネット上で成功者の特徴として語られるものと、ニーチェの超人の特徴がとてもよく似ているなと感じます。

  1. 今引用した目標をみんなにコミットし、自分が約束した以上のことを果たす人。
  2. 別に世間的にどんなにバカにされ、貶められ(没落させられ)ようとも、毅然と自分の行動をおこなう人。
  3. 世間的には悪だと言われるものを、自らの善としてなしうる人。
  4. 大海のように時に器が大きい人。
  5. 感謝されることを求めず、返礼をしない人。
  6. 一切を肯定する態度。
  7. 世間の現状を偽りなく語る人
など挙げていけばきりはありません。インターネットディバイドによって生み出された個人は、超人に近づいている。これは実感ではまちがいないです。ただ、客観的なデータを出せといわれれば難しいですが。

インターネット格差の超人の種類

やばい時代はこれからきます。ネットを使って無名から有名ななった例などもっともっと増えてくるでしょう。芸能人がTwitterでフォロワーをいっぱいもっていても面白さは正直感じませんが、無名でニートだったYOUTUBERが有名ななった例などがあれば、それを人は面白い現象だと捉えることでしょう。

それにつれて、このネット時代に適合した人はどんどん経済的にも成長し、個人格差が目にも当てられないほどになります

今まで個人は事業計画書を書いて、法人を作ることでなんとか銀行から金融を受けることができました。

でも超人の時代では、そのパトロンがおもしろいなと思う超人へ直接投資をすることができるようになっています。これが現在のValuの仕組みなどです。

さらにやばいのは、暗号通貨などの存在。日本の企業の内部留保は400兆円ありますが、個人の資産は1700兆円あるんです。これが今までは銀行や消費活動を通じて企業に分配されていたものが、ほんとうに暗号通貨で超人投資がはやってくるはずです。暗号通貨はまだ時価総額でいえばしれた額ですが、いずれもっと信頼される資産として確立すれば、国家や経済の枠組みを変える可能性は大いにあります。ぼくらは本当に激動の時代を生きているんですね。

会社に太刀打ちできる個人が本当に生まれつつある時代、あなたも複業を探しておいたほうがいいかもしれません。

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