人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

アノミーとアナーキーの違い|社会学の用語解説

2021/02/04
 
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どうもこんばんは、高橋聡です。今日は大阪オフィスで仕事でした。帰りに紀伊国屋書店本町店に寄って本を見てきました。本屋さん、結構きている方が多かったですね。つい気になる哲学関係の本を買ってしまいました。
今回はアノミーとアナーキーの違いについて、noteで質問を受けたものに回答したものをもとに記事を作成しています。

アノミーとアナーキーの違いって?

アノミーとアナーキーとは明確に区別されます。類似点といえばアナーキーもアノミーも語源を古代ギリシャ語まで遡ることができると言うことでしょうか。

アナーキーについて

アナーキーといえばまず思い出すのは、プルードンかと思います。このプルードンは社会主義者ではありますが、支配者がいない社会を作ろうといった男だと押さえておけばよいでしょう。支配者となる、国家やその他のいかなる体制もいらんというのが端的に言うとアナーキーという状態です。

アノミーについて

対してアノミーは、あくまでも無規制ということです。この場合、規制とは法律やそれに準ずるもの、つまり政令や条例などによる特に社会生活に必要な規制を念頭に置いたものです。
つまり、社会生活に必要な法律による規制がない状態がアノミーです。
社会生活に必要な規制は、例えば交通に関する法律による規制を思い描くと良いでしょう。法律により交通ルールの無視をすることが規制されるのです。
ところが、すべての交通法規の不在により、交通事情が荒れて事故による死者も多発する例があるとすれば、これがまさしくアノミー、もしくはアノミー状態というものです。

まとめ

アナーキーは支配者の不在、アノミーは必要な規制をする法律の不在を指す概念だと考えるとわかりやすいと思います!
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。アノミーとアナーキーの違いについて今日はみていきました。
高橋 聡しるす

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