人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

礼儀を失するな:『春秋左氏伝』のメッセージ

 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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こんばんは!


 


草の根平和推進者 平高橋聡です。


 


今日はあなたに儒教の教典からメッセージをお伝えしましょう。


 

 


『春秋左氏伝』隠公十一年


//


礼は、国家を秩序づけ、
社稷を安定させ、
民・人を序列づけ、
後嗣に福利を残すものである。
相手の徳を見て処置を決め、
自分の力に応じて事を行い、
時の変化に応じた対策をとって、
子孫に累を残さない。
これは礼を知るものと申せよう。 


//   岩波文庫 小倉芳彦訳


 


では、さっそくメッセージを取り出しましょう。


 


 


礼儀が結局、国家を秩序づけるのです。

礼儀が社会の正しさというものを安定させ、

民と人の並び順を決めます。

そして、そのことが後々の子孫の得になることです。

あなたは相手が持つ徳に応じて、

その対処法を決めましょう。

自分の力や徳に応じて、

事業をなしましょう。

時は固定化されたものではないので、

つねに時の変化に応じた対策を考えましょう。

そうすることで、子孫に悪いことは残さないで済みます。

このことができれば、あなたは礼儀があるといえましょう。

礼儀とは結局、尊敬すべき人を尊敬し、

指導すべき人には指導をしっかり与える。

明らかに相手が礼儀を忘れた行動をしなければ、

目上の人にたてつくことはしない。

目下の人にも怒ったりどなったりしない。

ただ、それだけです。

これを読んでいただいている、

あなたには必ずできます。 


 


 



 

これが:『春秋左氏伝』からあなたへのメッセージです。


 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 

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