理性的な悩みを解決する:『純粋理性批判』のメッセージ
こんばんは!
草の根平和推進者 平高橋聡です。
今日は、哲学者イマヌエル・カントのメッセージを
あなたにお届けします。
カント『純粋理性批判』R01
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人間の理性のある種の認識には、
特別な宿命のようなものがある。
理性は拒むことができない問いに
悩まされ続けているのである。
この問いは、理性の本性そのものから課された問いでありながら、
理性はそれに答えることができない。
それが人間の理性のすべての能力を超えた問いだからである
// 光文社古典新訳文庫版 中山訳より
あなたは感情を押し殺して理詰めに考えようとして
かえって苦しくなったり、悩んだりしたことはないですか?
つまり、感情を押し殺した理性的な考えばかりで
物事に対処し続けると、悩みがむしろ増大する。
そんな経験はありませんか?
そう、これには理由があるのです。
理性は物事を問い続ける能力ともいえるので、
一つの疑問が解決しても、また疑問が必ず生まれます。
だからこそ、あなたはどこかで立ち止まらないといけません。
理性のみで問い続けても、究極の答えはでません。
感情と理性の間に立つ能力、悟性(知性)を考慮したものでないと、
解決できないのです。
感情と理性のどちらも納得させるやり方で、
問いをいったんやめ、現状を見直した際に、
あなたは必ず答えを見つけ、解決を見出すでしょう。
以上、カントからあなたにメッセージをお伝えしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。