因果一如1
「因果一如」
もともとは江戸時代を生きた
臨済宗中興の祖、白隠禅師のことばです。
原因と結果を分けるな、という意味です。
ちょっと『白隠禅師坐禅和讃』から
原文を引用しましょう。
原文を引用しましょう。
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因果一如の門ひらけ
無二無三の道直し
無相の相を相として
往くも帰るも余所ならず
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われわれはつい
結果のほうばかり気にしてしまう。
だけれども、因果は本来一つで
分けられないもの。そのことを意識せよ。
因果一如を自覚した門の先には、
二つも三つも道があるのではなく、
まっすぐなただ一つの道がある。
だからただ一つある道を精一杯生きよ。
確実にこうなるだろうと言い切れるものは何もない。
そのことがわかったら
どこへ行こうとどこにいようとも、もう迷わないで
ただ一つの道を瞬間ごとに精一杯生きるのだ。