人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

自分の人生を価値のあるものとして書く方法を身に着ける

2021/05/13
 
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どうもこんばんは、たかはしさとしです。さわらぎ寛子さんの著書の話をいくつかここnoteでも書いたと思います。これも書いたかもですが、ちょうど先週の3日にさわらぎさんの出版記念会に、4日にさわらぎさんも含む某オンラインサロンのオフ会に行ってまいりました。今日一日、ゆっくりと家でくつろいでいて、さららぎさんの著作『売れ続けるネット文章講座』をパラパラ読みなおしました。そこでnoteに思ったことばかりを書く書評を書こうと思い立ち、ここに至ります。


『売れ続けるネット文章講座』の超大事なところ

そもそもコピーライティングとか、ネットのライティングとかイメージすると、どうしても特別な技能が必要というイメージがここ最近強くなってきているのではないでしょうか。つまり、コピーライターは特別な感性と技術を持っているから、売れる文章が作れるんだ、ってあなたも感じていませんか?


name="WskGc">ところがどっこい、そんな特別なセンスとかテクニックとかよりも前に、考えることがあるだろ、と問題提起したのが本書『売れ続けるネット文章講座』(以下、『ネット文章講座』と呼ぶ)でございます。具体的にいうと、人と人が商売で売る/買うの関係、つまり商売の関係を築くには、まず双方が信頼関係を構築して、「この人から買いたい!」と買う側に思ってもらうことを突き詰めて考えてネットでのライティングを書け、ということです。これは当たり前のことを言っているようですが、実際、コピーライティングは技術ばかりがはやし立てまくられ、やれメンタルトリガーなの、やれ少しは煽って相手に気づかせたほうがいいだの、そういったことがコピーライティングとかネットのライティングだというのが前提になってしまっています。でもメンタルトリガーを多用したり、煽りまくる文章を書いたりする人から、あなたは一度買ったことがあっても、二度目別の商品を買いたいと思うでしょうか。ぼくは少なくとも思いません。

この『ネット文章講座』はいわばコミュニケーションの原点に還り、テクニックやメンタルトリガーとかいう前に、ちゃんと自分の人間性を開示して、まず顧客に自分のことを知ってもらおうよ、それが魅力となって長い信頼関係を築けるよ、ってことが書いてあるんです。これって本当に大事なこと。


あなたはメンタルトリガーを多用する人と友達になりたい?

name="9T3LB">なぜ大事なのか、少し考えましょう。上でメンタルトリガー、といっぱい書いてきましたが、それってなんじゃらほいっていう方もいるかもしれません。全然OK。メンタルトリガーとは、簡単にいうと心や感情を揺れ動かすためのテクニックです。心理学的な裏付けがあって考え出されたものですから、当然効果はあります。でもですね、例えばあなたを恋人にしたい人がいるとします。その人があなたに近づいてきて、好きだという気持ちを優先するよりも、メンタルトリガーや心理学的にみてあなたの弱点ともいえる特性を利用して、あなたの気持ちを動かそうとして、あなたがその人を好きになるように仕向けてきたりしたらどうでしょう。ぼくからすれば、これって正直ドン引きです。その人が自分への好意があるかないかわからないのに、ただ恋人にしたいからという理由でそんな小手先のテクニックを多用して、好きにさせようとするなんて、完全に相手を自由自在に動かさせて何かしようと考えているってことですよね。少なくともぼくは、そんなテクニックを多用して何かしようと仕向ける人とは友達にもなりたくないですね。

もちろんメンタルトリガーを使うこと自体、すべてがすべて悪いわけではないです。ちゃんと気持ちがこもっていて、その通りにしたいというなら許されるものもあるでしょう。でもあなたがもしメンタルトリガーを多用して人を動かそうとしているのなら、一時的に気持ちが動かされることがあっても、いつかはあなたの下心がターゲットとした人たちにもわかってしまいます。


name="udPT1">上に書いたメンタルトリガーや他の小手先のテクニックを多用するライティング術が、コピーライティングやネットのライティングを支配しているんです。『ネット文章講座』はこの現状に実質的に初めてメスを入れた文章術の本です。その点でも読む価値が非常にあります。でもぼくからすれば、もう一つ大事なポイントが含まれています。『ネット文章講座』には自分らしく書くとはどうすればいいか、というほとんどの人が悩んでいる問題を解決する文章術が書かれているのです。

自分らしく書くこと

自分らしさを出せばいいとか、自分らしく思ったことを書けばいいとか、巷の文章術の本には書いてあります。でもその具体的な方法がほとんど触れられていません。

ぼくが『ネット文章講座』を読んで感じたことは、まずいい文章を書こうとする思いを手放す必要があるということです。いい文章とかうまい文章じゃなくてもいい。下手な文章でもいいから、自分の考えや思いの過程をそのまま書き出すのが大事です。自分が思いついたことを文字起こしする感覚です。まとめたり、うまい表現とかしたりするのは最後でいいのです。終わり良ければすべてよし。終わりに全体をまとめるようないい表現とかできれば全くいいです。むしろ、全文がいいこと書いてあったとしても、メリハリがなくて全然いい文章と思えないでしょう。だからまずは自分が思い浮かんだことを文字起こしする感覚で、文章を書いていきましょう。何度も使ったっ表現や陳腐な表現は文章ならば、後から書き換えることができますよね。

ブログやnoteなんていうのは、考えようによってはめちゃ楽な媒体です。だって考えてみてくださいよ。ネットの媒体に書かれた文章はすぐに訂正できます。紙に印刷された文章だとそうはいきません。だからまず書いてみて、気に食わないところがあれば修正するくらいの気持ちでいいと思います。


まとめとこれからの行動

name="AhtyW">『ネット文章講座』はぼくに言葉に思いをのせることの重要性を気づかせてくれたぼくにとっての名著です。今のコピーライティング業界に蔓延る人を動かす文章術から、人を魅せる文章術への転換期になってあなたがなすべき行動を書いた、あなたにとっても名著になるに違いありません。本書は自分との飽くなき対話、自分と向き合うということの大事さも同時に説かれています。そのための分析ツールもたくさんありますし、どれもとても役に立ちます。

僕自身、本書を読んで、自分らしく書くために「かっこいい文章を書こうとする自分」を手放しました。陳腐な表現ですが、ありのままの自分をまず表現する大事さを学んだのです。あなたもそこからスタートすれば気持ちが楽になるはずです。

ぼくがこれからなすべきことは、本書で学んだ自分らしく書くということを実践し続けて、自分の型をまずは作ることです。自分らしさ(=人間性)をより魅力的に書くにはどうすればいいかも考えつつ、書いていきたいと思います。

素晴らしい本をありがとうございます、さわらぎ寛子さん。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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