人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

『死にいたる病』15 1-C-B-b-α(1-3-B-b-α)

 
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α 絶望して、自己自身であろうと欲しない場合、弱さの絶望
 「この形態の絶望が弱さの絶望と呼ばれるとき、すでにそのことのうちに、絶望して自己自身であろうとするという別の形態[β]への反省が含まれている。…反抗というものが全然なければ、絶望は存在しないのである。事実また、自己自身であろうと欲しない、ということばのなかには、反抗が含まれているのである。ひるがえってまた、絶望の最高の反抗そのものも、なにほどかの弱さを伴わずには、けっして存在するものではない。したがって、この区別は相対的なものにすぎない。第一の形態はいわば女性の絶望であり、第二の形態は男性の絶望である」。
 絶望して自暴自棄になり、自己を放棄している状態、すなわち弱さの絶望は、「地上的なものについての、あるいは、地上的なあるものについての絶望」と「永遠なものに対する絶望、あるいは、自己自身についての絶望」の二つに分けて考えられる。
 

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