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エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』を読むための前提知識をまとめました/序文|『自由からの逃走』1




序文

私がこのブログを執筆した目的があります。その目的とは、本課題本は社会思想史の流れを知らないと読みづらいところがあるから、そこを少し本書に出てくる用語ごとに解説を加えることで、19世紀末から20世紀前半の社会思想や哲学についての理解を深めていくことです。とはいえすべてを網羅できるわけではなく、私が比較的重要だと思ったものをチョイスしています。また私の力量不足から、甚だ不完全なキーワード解説にはなっている部分も多いと思います。

フロムの『自由からの逃走』(以下、本書と呼ぶ)という本は社会心理学の古典だ、ということにはなっていますけれども、読んでみると社会思想家、社会哲学者と呼ばれる人の学説に基づいた考え方が多く出てきています。特に名前が直接明示されていない人も含めると、フロイト、マックス・ヴェーバー、ジョルジュ・ルカーチ、カール・マルクス、ニーチェ、キルケゴールなどの考え方と近い部分が書かれています。ほかにもホッブズやフランス社会学派(デュルケム学派)、精神分析に影響を受けた人類学(ミードやサピアなど)などの名前もあがります。レジュメ作成者である私はこのあたりの社会思想史に特に関心が深く、この分野で少しばかりの貢献をできると思ったのもこのレジュメを作成した要因です。

本書を一読してからこのレジュメに目を通していただくのがベストかと思います。しかし本書を一読しようとしても用語が理解できず先に進む気にならない、という方はこのレジュメを読んでから本書に進むのもまた良いでしょう。

不束者の私が書いたものなので用語解説に別の解釈が介在するものがあったり、誤字があったりする場所があるかもしれません。そうしたところはご容赦していただきレジュメをまずは読んでいただきたいと思います。ただし明らかな間違いなどあれば、Facebookのメッセンジャーや対面、メールなどでご指摘いただけると大変うれしいです。

真夏の猛暑のふるう7月下旬の週末にて 高橋聡

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