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あなたに『ツァラトゥストラ』を推薦する−−ニーチェ思想の真髄に触れる

 
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どうもこんばんは。高橋 聡です。今日はニーチェの書物『ツァラトゥストラ』をあなたに推薦します。ぜひあなたも『ツァラトゥストラ』を読んでみましょう。

『ツァラトゥストラ』の翻訳の題名

あなたが本屋さんで『ツァラトゥストラ』を手に入れようとしたとき、大きな書店かAmazonでニーチェで探すことでしょう。日本語訳はだいたい『ツァラトゥストラ』とニーチェが仮託して語る人物の名前は同じなのですが、翻訳によって少し題名が変わってきます。そのまま『ツァラトゥストラ』のこともあれば、『ツァラトゥストラかく語りき』『ツァラトゥストラはこう言った』『ツァラトゥストラはこう語った』などと古語的に表現するか、現代語的に表現するかの違いはありつつも、ツァラトゥストラが語った内容を指すのが本書の題名です。

ツァラトゥストラとは誰か

ではそのツァラトゥストラとは誰でしょう。実はニーチェが完全に創作した人物かといえば、そうではありません。ツァラトゥストラとはゾロアスター教の開祖ゾロアスター(ザラスシュトラ)のことで、ドイツ語読みでツァラトゥストラとなります。歴史上のツァラトゥストラはゾロアスター教の創始者であり、善神アフラ・マズダーと悪神アーリマンとが延々と繰り広げる善と悪との闘争が繰り広げられているのが、この世界であり、善悪二元論的な世界観を打ち立てた人物としてツァラトゥストラは知られています。ゾロアスター教の善悪二元論思想はのちにユダヤ教に影響を与え、神に対する悪魔の存在もゾロアスター教の影響だといわれています。

ニーチェはそんな実在の人物ツァラトゥストラの功績に敬意を払って、ツァラトゥストラの名に仮託してニーチェ自身の思想を語らせます。

創造者の道

ぼくは常々自由とは何かを考えています。ニーチェが端的に語る自由はとても明朗でわかりやすい概念です。ここでは本書『ツァラトゥストラ』を読んで感銘を受けた部分を取り上げましょう。

何からの自由だというのだろうか?それがこのツァラトゥストラになんの意味があるだろう!あなたの眼ははっきりと、わたしに告げなければならない。何を目指しての自由であるかを!

『ツァラトゥストラ』第1部創造者の道より

この部分をわかりやすく考えてみましょう。

社会・束縛・拘束・規範・規則、そういったものからの自由なんてツァラトゥストラにとって自由に値しない。自分の夢・展望・未来のあるべき姿をしっかりと目指して、そこから行動したり、考えたりして得られる自由、これこそが本当の自由に値するものなんだ。

簡単に言うと、環境からの自由は自由という名に値しないということです。アメリカ独立戦争も、フランス革命もニーチェにいわせると全く自由に値しないというわけです。本当に考慮すべき自由は、未来を目指して得られる自由のことです。未来を思い描いて計画を立ててそれを実現する、その一瞬一瞬の間に自由を体感できるのです。それが大事だ、とニーチェは言っているわけです。そうすることで創造が始まるのですね。

ここでえらえるべき教訓はなんでしょうか。環境からの自由を考えずに、ただ主体的に未来を洗濯して自分の人生を生きる大事さを考えよ、といったくらいのところでしょうか。

古い石板と新しい石板

さて、もう一つ引用しましょう。栄誉、プライドといったものはどのようなものなのか、考えながら読んでみましょう。

今後、あなたがたに栄誉を与えるのは、「どこから来たか」ではなくて、「どこへ行くのか」なのだ!あなたがた自身を超えていこうとするあなたがたの意志と足、――これこそ、あなたがたの新しい栄誉であらねばならぬ!

『ツァラトゥストラ』第3部古い石板と新しい石板より

この文章もわかりやすいものに直して考えましょう。

この後の世界では、過去どこからきたのか、という出自や出身地、血脈といったものは、あなたがたに栄誉を与えることはない。自分の意志と足で自分自身を超えてどこに向かうか、今からどこを目指していくのか、その今より先の視点のみが栄誉を与えるんだ。

過去にすがる人には栄誉はない。未来を切り開く人にだけ本当の名誉があるという意味です。

ここからえられる教訓は、過去など気にするな、ただ前を向いて未来を視野に入れて計画を立てて動け、ということです。

まとめ

このように、ニーチェは「力への意志」「神は死んだ」「超人」「永劫回帰」などの少し理解しにくい概念だけを語っているわけではないのがわかります。実際は上で説明したことも、わかりにくい概念もどちらも、次のことがニーチェの主張だと言えそうです。

”世界は確かに無意味だ。それをまず受け入れなさい。そして後ろを振り返らずに、前をむいて、今ここの人生を全力で生きていこう”

この主張に力点があるニーチェの思想だからこそ、勇気がもらえます。力が湧き出る素晴らしい考え方だと思います。

ぜひあなたもニーチェの『ツァラトゥストラ』を読んでみましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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