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ポジティブ感情|心理学の用語解説

 
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今日は朝は寒かったんですが、昼間からそんなに寒くなかったんですよ。ぼくは大阪に住んでいて、大阪市内で働いているんですが、大阪の冬は本当に過ごしやすいなと思います。冬といっても雪はほとんど降らず、氷点下に行くこともないんです。明日からもう12月です。今年最後の月に突入してしまったんですが、ちょっとは寒くなるでしょう。だから体調管理は万全でいきましょうね。

さて前置きはここまでにして、本題に入りましょう。今日もポジティブ心理学に関係する用語のお話です。ずばりポジティブ感情というものについて解説したいと思います。

感情とは

心理学では感情という言葉よりも、情動という言葉が好んで使われます。とはいえ感情と情動はほとんど同じ意味なので、区別して使う心理学者も中にはいますが、大半は区別せずに一緒にして考える心理学者がほとんどです。代表的な感情は喜怒哀楽ですね。好き嫌いも感情です。辞書的には、物事を感じて起こる気持ちのことを感情と呼ぶようです(『広辞苑』)。

ポジティブ感情

感情の意味は上でみました。その感情はポジティブ感情ネガティブ感情にわけることができます。わかりやすい例でいうと、喜怒哀楽でいう喜と楽がポジティブ感情、怒と哀がネガティブ感情です。

従来の心理学では長年にわたって悲しみや怒り、ストレスといったネガティブ感情の研究を重視してきました。ネガティブ感情は精神疾患に徴候として現れることから、心理学者はネガティブ感情を分析対象としたのです。

しかしポジティブ感情も、ネガティブ感情と劣らずに重要な意味をもつことが最近になって分かってきました。そうして最近になってようやく、心理学者たちはポジティブ感情の価値に気づいて、研究を始めたのです。

ポジティブ感情の”拡張・形成理論”を唱えたバーバラ・フレドリクソンによれば、ポジティブ感情は個人的な成長に寄与して、長期にわたる効果をもたらすものだということです。

充足感もポジティブ感情のひとつですが、ヨガや瞑想によって得ることができます。

ポジティブ感情のもたらす恩恵はさまざまな研究によって実証されています。

子供時代に笑顔が多い人は、笑顔が少ない人に比べて、離婚が少ないこと。ポジティブ感情を経験している医師はより正確な判断を下せること。などがあります。

ポジティブ感情をずっと経験している人が幸せかというと、実はそうでないこともわかっています。ポジティブ:ネガティブの比率が3:1か、ポジティブの割合がそれより大きくなった時、人は活気づきます。ところがポジティブ:ネガティブが8:1になってしまうと、逆に活気を失わせる結果となることがわかっています。

このような結果を踏まえて考えると、ネガティブ感情も一定割合が必要なので、ポジティブな結果をもたらす要素になっているといえます。

以上、今日はポジティブ感情について考えていきました。あなたも是非ポジティブ感情が何かを考えつつ、ネガティブ感情も否定しないで人生を歩みましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

高橋聡しるす

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