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価値観|心理学の用語解説

 
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どうもこんばんは、たかはしさとしです。明日は在宅勤務で、明後日が健康診断です。仕事は何一つ不満がないのですが、健康診断はやばめな予感がします。でもここでわかった悪いところは全部直すきっかけだとポジティブにとらえなおしましょう。どんな結果が来ても改善にむけて努力することをここに誓います!

前回の用語解説

前回はヘドニックな幸福とユーダイモニックな幸福について考えました。以下のリンクから飛べます。
まだ読んで方はぜひよんでみてくださいね。必ずですよ!

価値観

価値観とはなんでしょう。価値観とは、われわれ人間ひとりひとりが深く抱いている信念のことです。幼少時のしつけや成長する過程で価値観が形成されます。価値観は習慣や選択によって身につくものです。

価値観はわれわれ人間が特定の行動をとる基礎を形成します。どこに価値をおくか人によって違うので、欲求や行動の優先順位が人によって違うのです。

現代社会は信頼できて説得力のある価値観を提供することはしません。われわれは共通認識のない、多様な価値観がある社会に暮らしています。われわれは文化的背景の違う他者の価値観が自分と異なっていてもそれを受け入れることができるようになり、また自分も自身の価値観を選んでよいのだと思うようになってきました。

シャーロック・シュワルツは、文化をこえて共通する10の価値観をつきとめました。「権力」「達成」「快楽」「刺激」「自律」「博愛」「善行」「伝統」「調和」「秩序」です。

価値観は不安とも関連しています。不安は二つの不安に分けられます。「ミクロ不安」と「マクロ不安」です。

「ミクロ不安」とは、自分自身や自分に近い人たちにまつわる不安のことをいいます。「就職する際、面接までいけるだろうか」「大事な父親の病気が悪化したらどうしよう」などです。

当然ながら、ミクロ不安はウェルビーイングのレベルを低下させます。さらに、ミクロ不安を多く抱える人は、「権力」「快楽」を価値観にしている人が多いのです。

たいして「マクロ不安」とは、社会や世界、普遍的な問題(アメリカの大統領選や中国の公害問題、COVID-19など)に関する不安です。この種の不安を抱える人は、「博愛」「善行」に高い価値を置きます。ですが、マクロ不安を持つ人はミクロ不安を多く持つ人よりも、ウェルビーイングのレベルが高いのです。不安を持つことは、自己中心的にならなければ、自分のためにもなるというわけです。

以上、今日は価値観についてみてきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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