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EQ|心理学の用語解説

 
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どうもこんばんは、高橋聡です。今日から12月でしたね。寒さも強くなってきたこの頃ですが、今日は在宅勤務のためわりとゆっくり仕事と向き合っておりました。12月は師走なので一気に忙しくなる業界も多いでしょう。私は今の会社が一年目なので年末が繁忙期かどうかはわからないですが、そこらへんも注意して仕事をこなしていきたいなと思います。

EQ

さて本日解説するEQ心の知能指数とも呼ばれる概念です。ダニエル・ゴールマンがその著作『EQ こころの知能指数』で広めた有名な用語を指します。EQはゴールマンが考えだした概念ではなく、ジョン・メイヤーやピーター・サロベイがEQという語を研究していました。

具体的にいうと、EQとは「自分や身近な人々の感情を認識して、うまく取り扱う能力」のことです。IQよりもキャリア形成や人生の目標の達成のためには重要性が高いといわれています。おもに対人関係での能力の高さをさす能力だと考えても問題ないでしょう。

EQが注目を集めると、EQという概念についてたくさんの考察、研究がおこなわれてきました。その結果、EQのモデルがたくさん唱えられています。今回はメイヤー・サロベイ・カルーソー・モデルについてみていきましょう。このモデルによると、EQは4つの領域に分かれます。

EQの4つの領域

  1. 感情を認識する能力
  2. 感情を使い、思考を推進する能力
  3. 感情を理解する能力
  4. 感情を上手に取り扱う能力
EQは上記の4つの領域が分けられます。

1の感情を認識する能力は、感情のメッセージを読み取る能力のことです。感情を把握するのが得意な人は、他人の視点に立ち物事に共感できるため、社会生活で優位性を発揮することができる、と言われています。

2の感情を使い、思考を推進する能力は、感情がどう私たちの思考に影響を及ぼすのか、どう感情を利用すれば最適な思考ができるのかを考察し、感情を活かすことができる能力です。

3の感情を理解する能力は、感情に気づくだけはなく、感情が運んでくるメッセージの意味を理解する能力です。EQの高い人は、感情を適切な言葉で表現することが得意です。

4の感情を上手に取り扱う能力は、排除できない感情とうまく付き合う能力をさします。例えばイライラしているときに何もできずに感情に支配される人もいますが、気分をよくするためになにか対処することができる人もいます。

EQの問題点

EQの概念にも課題はあります。EQとは本当に感情に関することなのか、感情を概念化する能力ではないのか、EQを測定する方法は何か、など課題は山積みです。それでもEQは複雑に入り組んだ人間の内面世界を理解する助けになることは間違いありません。

心理学の用語であるEQについてみてきました。測定方法は確立されていないEQですが、とても大事な能力であることはまちがいありません。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

高橋聡しるす

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