フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ エディプス・コンプレックス p18 |『自由からの逃走』4
フロイトの提唱した概念。精神分析で子供(男の子)の心が発達し自立していく際の心のあり方を説明した概念です。
子供は母から愛されることを欲しており、同時に母の愛する人(つまり父)をねたみ憎みます。一方で自分が父のようになれば母の愛が得られると考えて、父が示す法、道徳を自分の理想と見立てたり、父を憎むことで罪悪感を覚えて処罰を恐れたりしながら、自らの自我を監視する超自我が形成される、とフロイトは考えました。
名前の由来は自分の父を殺して王になって母と結婚するギリシャ悲劇の英雄オイディプスです。