人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

理論理性|哲学の用語解説

2021/02/15
 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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どうもこんばんは、高橋聡です。今冬の初めの方の寒さはどこに行ったのやらっていうくらい、温かい日が多くなってまいりました。おかげさまでコロナも落ち着いてきて、さらにはワクチンが実用化されて日本でも打たれようとしているような状況ですね。過ごしづらいより、過ごしやすい天気・気温で本当に助かりますね。

前回の記事|批判哲学

それでは前回の記事について見ていきましょう。カント哲学は批判哲学と呼ばれることがありますが、その批判哲学とは何かを前回は記事にしました。以下にリンクを貼っておきます。
読んでない方はぜひ読んでみてくださいね。

狭義での理論理性

理論理性とはカントの用語で、狭義では推理や推論を行う能力のことです。この推理推論の能力は、感覚を受け取る能力である感性と概念をもとに判断する能力である悟性(知性)よりも上位にある能力です。悟性は感性のもたらす素材を概念(カテゴリー)を通して整理します。理性は感性と悟性により把握された現象をさらにまとめて抽象化して、思考を統一します。このように理性は人間の認識のはたらきにおいて最上位に位置する思考の最高次の統一をもたらす能力ともいえます。悟性が規則の能力ならば、理性は原理の能力と規定されます。

広義での理論理性

広義での理論理性とは、対象を認識する能力そのものを指します。『純粋理性批判』では、この広義での理性のうち、できることとできないことの境界を見極めようと試みられています。
理論理性の対義語
対象を認識する能力である理論理性に対して行為・実践する能力である実践理性があります。
以上、今回は理論理性について見てきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
高橋聡記す

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