人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

独立と独りよがりの違い:学問のすすめ 第三編のメッセージ

 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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こんにちは!

草の根平和推進者、平高橋聡です。

今日は福沢諭吉先生の『学問ノススメ』からあなたに

メッセージをお伝えします。

もちろん、1万円札にもなっている

福沢先生を知らない方はいないでしょう。

現在の慶應義塾大学の創始者で、ヨーロッパの精神を

日本に紹介した啓蒙思想家、教育者です。




では、さっそくメッセージを見ていきましょう。

今回は三編の全体を要約したものからメッセージを取り出します。

学問のすすめ 現代語訳 第三編要約
///
国民に独立の気概がないと悪いことがおこる。

逆に真の独立心があると、よいことが起こる。

三つの点からそのことを考える。

一つに真の愛国心の問題。

二つに外国人の扱いの問題、

そして三つに権威の利用と悪事をおこなうものである。

ただし、注意しないといけないのは、なにも独立心は、

独りよがりではないことだ。 
/// 

あなたは独立の気概をもっていますか?
 
なぜ独立の気概が必要なのでしょうか?

ほんとうに国を愛し、国のために行動するとは、

たんに国への愛を表明し、それっぽく行動するだけではありません。

国の短期的利益が最善になる道をとるだけでもないのです。

簡単に言えば、真の愛国心は、国民が不当な扱いを受ければ、

それに厳正に対処することです。

逆にいい待遇を受けることができたら、 これに感謝し、

政府として付き合いをより深めることができます。

そして、このことを貫徹することによってのみ、

各国の国民間での対等な関係ができます。

対等な関係ができてはじめて、平和を望むことができます。

あなたはそこのところを考えた愛国心をお持ちですか。


また独立の気概がなければ、 権威を利用する悪い奴がでてきます。

あなたはそんな存在に成り下がっていないですか。

もしそうなら、悔い改め、自身での自立した活動を行いなさい。

そう、ここでいう独立とは単なる独りよがりではなく、

むしろ、他の人の存在があってこそ、自分が独りで

行動を決定できるという心構えのことです。

責任があなた自身に帰し、

あなたはその責任に対する行動を起こさなければいけません。 



独りよがりの人間は、他の人や組織に依存しすぎていて、

自分でたいして考えることなく、不正や悪事を行いがちです。



だからこそ、あなたは独立の気概を持ち、

自分自身の責任を自覚し、自立した自己をもたないといけません。


そんな難しいことじゃありません。

自分のほんとうに好きなことを仕事にできる意気込み、

そして、その意気込みから生まれる行動によって、

あなたは簡単に独立し、仕事をやっていくことができます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。 


 

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