涅槃にいたる八つの正しい道
どうもおはようございます、たかはしさとしです。本日は日曜日、ということで第12回noteもくもく会に参加しております。皆さん前日投稿したり、当日の50分の時間で記事をまとめたり、とても集中できる時間なので活用させていただいております。みんなで書くっていいですね。
前週のもくもく会の記事
前週のもくもく会で私が書いた記事は仏教における知恵と慈悲について書きました。結構実践的な考え方なんですよ。以下にリンクを張ります。
まだ読んでいない方は、ぜひよんでみてくださいね。
八正道
八正道が今日のテーマです。毎回もくもく会のテーマでは仏教を取り上げているのですが、八正道はまだ取り上げておりませんでした。この八つの項目をバランスよくこなすことで、涅槃に至ることができると説くのが八正道です。簡単に見ていきましょう。
1.正見→正しい理解のこと。何を理解するかというと、釈尊の説いた四諦説を概念的だけではなく体験的に理解すること。八正道の中核と言われており、下の7つの実践徳目はすべて正見のためにあるといわれています。
2.正思惟→正しい思考のこと。離欲(欲望からすべて離れること)、無瞋(怒らないこと)、無害(殺生をしないことと人を傷つけないこと)の三つを思惟することだと言います。
3.正語→正しいことばのこと。うそをつかないことや人を傷つける言葉を言わないこと、不誠実な言葉を言わないことなどを守って、正直に必要なことだけを話すこと。
4.正業→正しい行いのこと。殺生、盗み、性行為から離れること。正思惟の実践ともいえます。
5.正命→正しい生活のこと。道徳に反する仕事をせずに正当な職業で生活を営むことをさします。
6.正精進→正しい努力のこと。善をするように努力し、また不善を断つように努力することをさします。
7.正念→正しい注意のこと。マインドフルネスの状態。常に今現在の状態を注意深く観察すること。
8.正定→正しい精神統一のこと。正しい集中力を完成すること。
八正道の説明は以上で、次は仏教の三学、戒・定・慧とのかかわりで八正道を分類してみることにしてみましょう。
戒/倫理的行動
ここに入るのは正語、正業、正命の三つです。倫理的行動の基礎には、釈尊の教えの基盤である、生きとし生けるものへの普遍的な愛と慈しみという概念の上にあります。釈尊によれば、人間が完全であるためには、注意深く啓発しないといけない2つの要素がある、と言います。一つが慈しみ(慈悲)、もう一つが叡智(知恵)です。完全な人格を発達させるには両者を発達させる必要があることを説きます。
そして倫理的行動は正語、正業、正命を守り実践することで身に着けることができると考えられています。
定/心的規律
ここに入るのは、正精進、正念、正定です。これら三つの徳目を守り実践することで、心が訓練され、律せられ、啓発されると言います。
慧/叡智
正見、正思惟がここに分類されます。この二つを守ることで叡智が身につくといわれております。
まとめ
時間になってしまいました。もっと書こうと思っていたんですが、意外と書けなかったです。いえることは八正道は、人間一人一人が人生においてあゆみ、開発し、訓育し、啓発する能力のことなのです。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
日曜の冷えた朝にたかはしさとし記す