人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

VIA|心理学の用語解説

2020/12/18
 
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哲学エヴァンジェリスト。 東洋哲学や西洋哲学問わず、面白い哲学をあなたにお伝えします。
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どうもこんばんは、高橋聡です。寒さが続く今日このごろですね。父親が胃ガンの本当の初期で手術をしましたが、コロナの影響で結局面会できない状態なんですね。それもそれで寂しいですね。
さて、Windows10のPCを使っていてIEを開くと強制的にEdgeが開く現象に出くわすときがあります。そうした症状がでるときは、Edgeの設定画面から、「既定のブラウザー」へいき、そこで<常に>から<なし>へと変えるとIEで開くようになります。

前回の記事

さて前回の記事について少しだけみていきましょう。前回は強みを取り上げました。強みをのばした方が案外コストパフォーマンスはいいかもしれません。以下のリンクから飛べます。
まだお読みでないかたもぜひよんでみてくださいね。

VIA(強み指標)

さて今回の記事でとりあげる心理学の用語は、VIAということばです。VIAとは強み指標と呼ばれます。反DSMとも呼ばれています。
ポジティブ心理学の創始者であるクリストファー・ピーターソンマーティン・セリグマンの2人は「どこが悪いか」が大量にかかれたDSMしかない状況を打破しようとして、独自の強み指標VIAを開発しました。この指標の根底にあるのは次のような仮説です。
  • 強みは弱みよりも重要度が低いわけではない
  • 強みは科学的に理解することができる
  • 強みには個人差がある
  • 強みは性格的特徴だが、環境的要因にも影響をうける
こうした仮説のもと、強みの候補が絞られていきました。その結果、美徳を獲得させてくれる24種類の強みが特定されたのです。そしてその24種類の強みは、以下の6種類の美徳に分類されます。

  1. 知恵
    …知識の獲得・利用に関する強さなども含む

  2. 勇気
    …なにがあっても、目標を達成しようと意志を使う強みを含む

  3. 愛・人間性
    …対人関係に関連する強みも含む

  4. 正義
    …公共心のある人間として持つ強みを含む
  5. 節度…行きすぎた行動を防ぐ強さを含む

  6. 超越性
    …より大きな価値観をもつ強みを含む
VIAでは強みと才能は別物です。強みは自分が選べるもの、才能は先天的で自分が選べないものだとみなされているのです。またVIAでは強、みが文化を越えて道徳的に価値があるものだと見なされるのに対して、才能は道徳と無関係だといいます。

ポジティブ心理学の主な目標のひとつが、それぞれの人に自分の強みを気づかせることです。自分の強みに関するものは上達がはやくなります。そして強みを使いたいと強く願い、その強みをいかすときにエネルギーがわき、内的モチベーションがわきます。

以上、今回はVIAについてみてきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回はストレングスファインダーについてお届けします。
高橋聡冬風にふかれながらしるす

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