動機主義|哲学の用語解説
2021/02/24

どうもこんばんは、高橋聡です。今日は休日だったので、かなり休んでいました。気持ちのいい日和でしたね。とはいえ、また少し寒くなるようなので、体調には注意して過ごしましょう。
前回の記事|善意志
前回は善意志について考えました。今回の用語である動機主義も善意志と密接に絡み合う概念です。未読の方はぜひ読んでおいてくださいね。以下にリンクを貼ります。動機主義
動機主義とは、行為が道徳的であるかどうかを決める基準を行為の動機に求める立場のことをいいます。特にカント倫理学は厳密な動機主義として知られています。結果的によい行いでも、その行為が純粋に道徳法則のためになされたものでなければ、道徳的ではないとカントは考えたのです。たとえば「見返りをもとめて人助けをしよう」は人助けの結果に関係なく、見返りを動機としているために、道徳的ではないのです。カントによれば、純粋に道徳法則を同意とするような行為のみが道徳法則なのです。
対義語は結果主義といい、この結果主義は行為の結果からのみ善悪を判断する立場をさします。
以上、今回は動機主義についてみてきました。見返りを求めて行為してはならないというカントの道徳論は厳格ですね。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
高橋聡記す