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実存に気付くきっかけとなる衝撃の瞬間・限界状況|哲学の用語解説


どうもこんばんは、高橋聡です。今日は朝は良い天気でしたが、昼間から雨がぽつりと降り出しました。夕方は結構雨が降ってしまいました。雨だと気分がだいぶ下がりますね。とはいえ、たまには雨が降らないといけないのもわかるので、悪い気持ちばかりではありません。会社にきて帰る途中に雨だったので、どうしても気にはなりますけど、また気持ちを切り替えていきたいと思います。

ところで今日、いろんなブログやnoteなどのデータをインポートしてこのブログにまとめました。過去記事にもいろいろなものが増えているので、ぜひ見てみてくださいね。

今日はドイツの哲学者ヤスパースの概念である限界状況についてお話したいと思います。まずヤスパースの紹介を少しして、限界状況という実存的概念について見ていきましょう。

実存哲学者ヤスパース

ドイツの哲学者、ヤスパース実存主義哲学を説きました。ハイデガーやサルトルら無神論的実存主義者とは違い、有神論的実存主義を唱え、包括者としての神の役割が大事だと主張したのです。人は限界状況にぶつかることで、そこで壁に一度押し戻されます。でも限界突破、ブレイクスルーをすることで実存に気づき、本当の存在として生きることができるようになります。

ヤスパースの代表的な概念は限界状況、枢軸時代、包括者、実存的交わりなどがあります。今回はヤスパースの実存に関する哲学の基本概念である限界状況について考えることにしましょう。

限界状況

限界状況はヤスパース哲学の起点となる基本概念です。現存材としての人間が、人間の力や科学の力をもってしても逃れることのできない重大な状況をさします。つまり限界状況とは、死や苦しみなど人間を限界づけている個別的かつ普遍的な状況のことなのです。限界状況には死と苦しみの他、闘争や偶然など、日常的生活を壊す状況です。

巨大な壁として現れる限界状況

限界状況とは、自らの意志や努力によって変えることのできない人間にとって巨大な壁として現れます。変えることができないので、人はただその壁のような限界状況に衝突すると、押し返され、一度挫折を味わうこととなります。限界状態とは時代や民族、個人どれをとっても逃れられない点で普遍的なものですが、人によってその状況は個別に現れる点で個別的であるとも言うことができます。

自己の死という限界状況

限界状況の最たるものが「自己の死」です。人は自分の死が避けられない状況に直面すると、その人がそれまで意識していた自分自身の存在に対する確実性が揺らぎ、挫折を経験せざるをえません。ヤスパースは普段、人間は気晴らしによって限界状況がいつおきてもおかしくない状態をごまかして人生をおくっているというようなことを言っています。そのような壁となる限界状況に突き当たって、人は孤独と絶望に陥ります。しかしこのような限界状況に直面したときにこそ、実存的交わりや超越者との出会いを果たして、人は真の実存に目覚めるのだ、とヤスパースは主張したのです。

限界状況・講評

ハイデガーは人間が自らの死を直視し、死に自覚的になることが本来的実存への第一歩だというようなことを述べていましたが、その死と限界状況というのはかなり近い概念であるといえるでしょう。限界状況に直面することで人間は実存に目覚めるというヤスパースの実存哲学は、困難でネガティブな状況こそ人が真の存在理由に気づくきっかけとなることを示唆しているでしょう。僕も実際に病で苦しんでいた状況があったからこそ、何があってもポジティブに邁進していこうと思える人生を歩めるようになったので、限界状況は一つの生き方を決めるキーワードなのかもしれません。

以上、今回はヤスパースの限界状況について学んでまいりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

高橋聡記す

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