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良心|哲学の用語解説

2021/02/26
 
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どうもこんばんは、高橋聡です。カントって難しいことを考えた人だなあと思う人もいるかもしれませんが、一つ一つの用語自体はめちゃくちゃ難しい概念を示しているわけではありません。結局、この概念が組み合わせられすぎているだけであって、カント哲学は一つずつ見ていくとそんな難しいものでもないのです。

前回の記事|全体善

前回は全体善について考えてきました。全体善について知りたい方は下のリンクからどうぞ。

良心

カントによると、良心とは人間の心の中で道徳的な義務に従うように求める理性の声のことです。実践理性の別名でもあります。快楽への傾向性をもつ人間に対して、良心の声は「〜すべきである」という義務の形を取って呼びかけてくるといいます。
カントは良心を人間の内面における法廷の意識と規定しています。カントの良心論は良心を内面の法廷とする思想によって一貫している、とカント研究者の石川文康氏は説きます。
裁く人格である裁判官と裁かれる人格である被告の二つの人格がないと法廷は成り立たないといえるでしょうが、カントは現象界における人格と英知界における人格が別人格であると捉えて、傾向性に流される現象人としての自分を、心の中で良心の声に従おうとする英知人が裁く構図です。良心はあくまで自分が正しいと信じた行為を行ったかどうかを判断する道徳的判断力であり、その点に関しては良心は誤りません。これをカントは「形式的良心性」と呼びました。
以上、良心について今回は考えてきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
高橋聡記す

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