人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

自由|哲学の用語解説

2021/03/02
 
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どうもこんばんは、高橋聡です。3月に入って少し経ちました。春に向かってどんどん進んでいるような気がしています。最近眠気がすごく出てきてやばいです。暖かくなり始めると、本当に陽気になって眠気が一気に襲ってきますよね。あなたはどういう風に対処していますか。

前回の記事|「汝の意志の格律がつねに同時に普遍的な法則として妥当しうるように行為せよ」

前回の記事なんですが、カントの道徳法則をなす定言命法を具体的に言葉にしたものについて考えました。以下にリンクを貼っておきます。

自由

カントにおいて、自由とは自然法則に支配されずに自分自身で何らかの出来事を引き起こすのが可能な状態をさします。さらに自分で自然法則とは違う法則を立てて、自分でその法則に従って行為する意志の自律こそが、真の自由だとカントは主張しました。
つまり自由とは、理性が自己立法した法則(道徳法則)に自ら従う自律の能力なのです。自然の現象界では、すべてが因果法則によって必然的に支配されています。道徳が可能であるためには、人格の自由な行為が必要だと考えられ、その自由な人格の世界としてカントは英知界を説きました。人間は現象界の存在として必然的な自然界に、道徳的人格として自由な英知界に所属しています。人格は英知界の自由を根拠にして、自らが立法した道徳法則に従って善を実践します。
以上、今回はカントの考える自由について見ていきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
高橋聡記す

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