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楽観的に考える人は健康でいられる・学習性楽観主義|心理学の用語解説


どうもこんばんは、高橋聡です。昨日は小雨が降っていた時間帯もありましたが、5月に入ったので会社の近くの御霊神社にいって感謝の祈りをささげてきました。今日はいい天気でゆったり過ごせました。いい天気のほうがやっぱり気分も晴れ渡りますね。雨だとなんとなくうっとおしい気分になっちゃうのは人間の性かもしれません。

前回の記事|うつ病のメカニズムを明らかにしたセリグマンの学習性無力感の研究

前回の記事はセリグマンの学習性無力感について考えました。今回はセリグマンがその学習性無力感から着想を得て学習性楽観主義について見ていきたいと思います。

前回の記事のリンクとそれ以前の回で楽観主義について少し触れた記事のリンクをここに貼っておきます。

御覧になったことのない方はぜひ読んでみてくださいね。

学習性楽観主義について

学習性楽観主義というくらいですから、楽観主義を学習して身に着けることができるということになります。楽観主義とか悲観主義は性格で変わりづらいと考えている方も多いかもしれません。たしかに簡単に変えることができるものではありませんが、実はトレーニングをしっかりと組めば楽天的に考えることができるようになります。

もっとも、楽天的な考え方をしすぎたらもうけ話に毎回だまされたり、裏切られたりする確率があがります。だから適度に悲観主義的観点も持ち合わせないとリスク管理ができない人となってしまうので、そこは要注意です。つまり、楽観主義がポジティブだからといって、楽観主義的になることだけが生きる上で役に立つわけでは決してないのです。その点に注意して議論を勧めましょう。

楽観主義

楽観主義者は悲観主義者よりも逆境を乗り越える際に強かったり、何かを学ぶにしても途中であきらめずに粘り強く行動を行うことが実験によりはっきりとしています。

簡単にいうと、楽観主義者は人間の善い部分に目を向け、明るい未来を思い描き、世界もただ悲惨なだけではないことに気づいています。だから仮に自分に悪い状況がのしかかってきても、悲観主義者に比べて楽観主義者は未来に落胆することなく、冷静に物事を分析して次に行動すべきものは何かを考える傾向にあります。もちろん苦痛がないわけではありません。楽観主義者も苦痛は感じますが、それが永続するような錯覚を持ちはしません。世界に希望があることを知っており、悲惨さにばかり目を向けるわけではないからです。何か自分にとって否定的で悪い出来事からも、楽観主義者は学びを得ることができます。反面教師という言葉が語るように、悪い出来事をやらない自分が想像できるからです。

このように楽観主義者は前向きな生きる姿勢を身に着けている存在です。だからいろんな行動を起こして様々なことを試してみようとするんですね。当たって砕けろではないですが、七転び八起きという言葉を文字通り体現するのが楽観主義者です。

悲観主義

たいして悲観的な人間は、仮想の概念に振り回されやすく、ネガティブな感情を長めにもち、世界の悲惨さに目を向けます。だから人間の悪い部分にも畢竟目がいってしまいます。

すぐに挫折し、精神疾患にかかりやすいのがこの悲観主義者です。

ところが悲観主義的反応は、どちらかというと人間が進化の過程で獲得してきた実に自然なものです。ある程度の警戒心は悲観主義から生まれます。そしてこの警戒心がないと、詐欺師にだまされたりすることが多くなってしまうでしょう。だから白黒つけるようにただ楽観主義的な考え方がいいというわけではありません。むしろ警戒心を適度にもち、時には自分の資産を守ることを放棄することは避けないといけません。決して悲観主義を撲滅するのがいいわけではないのです。

学習性楽観主義とレジリエンス

もっとも有名な楽観主義を身に着けるトレーニングが、認知療法理論から生み出されたレジリエンストレーニングです。レジリエンスとはしなやかな性質を指す言葉で、心理学では特に心がしなやかで折れないことをさします。レジリエンスを伸ばすことは楽観主義的な考え方を身に着けることと密接な関係があります。

そしてレジリエンスが高く、学習性楽観主義を身に着けている人は、人生の満足感や幸福度が総じて高いこともわかっています。ウェルビーイングが心身ともに好調に過ごせる人が多いのです。

だから学習性楽観主義を身に着けるために行動することが人生を幸福に過ごしたい人には大事なことです。

学習性楽観主義講評

今日は学習性楽観主義について見てきました。ぼくが思うに、悲観主義だけがデメリットが目立つだけで、実際悪いってわけではないと感じます。楽観主義者は陽気なので陰キャからすれば近寄りがたい存在です。でも陰キャの悲観主義者もまた、疑り深い性質ゆえにそんなにだまされたりすることは楽観主義者よりはるかに少ないでしょう。どちらも視野に入れつつ、大事なことは何かを常に考えて人生の選択を選ぶ必要があります。

そうしたことに気を付けた上で、楽観主義のすばらしさにも気づいて楽観主義的トレーニングを受けるとよいと思います。ぼくもかつては後ろ向きに生きた人間でしたが、前向きに生きるように意識しだして、やがて悲観主義的考え方を脱却しました。そうした話もいずれしていきたいですが、今回は時間もおそいのでここまでです。

以上、今回は学習性楽観主義についてみてきました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

高橋聡記す

 

 

 

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