知恵|心理学の用語解説
2020/12/15
どうもこんばんは、高橋聡です。寒波の影響か、いきなり寒くなりましたね。本当に体調には注意です。昼ご飯、久々に450円の店にいったらやはりおいしかったです。食べるものがおいしいってやっぱり幸せですよねー。家族がいることも幸せですよね。自分の不足に注目すれば不幸になりますね。逆に自分の充足に注目すれば幸せになれます!
前回の記事
前回は心的外傷後成長についてみてきました。トラウマとなるような出来事があっても、そこから立ち直りさらに成長するという素晴らしい概念でしたね。以下のリンクから記事に飛べます。まだ一度も読んでいない方はぜひ、一度は読んでくださいね。すぐに読めます。
知恵
さて今回は、心理学的に知恵とはどういうものかを語ろうと思います。知恵は困難な状況や複雑な状況に対処するとき、われわれを助けてくれるものです。知恵は心的外傷後成長を促進することもありますし、心的外傷後成長から生まれることもあります。現在、ポジティブ心理学には知恵についての2つの理論があります。ベルリンモデルとスタンバーグのバランス理論です。知恵のベルリンモデル
ベルリンのマックス・プランク研究所で開発された知恵に関する理論的な枠組みが知恵のベルリンモデルです。知恵を「人生の実用的知識」と定義して、その知恵には人生における行動、目的、意義への関心も含まれています。知恵に不可欠と考えられているのは、以下の5つの要素です。
- 真に優れた情報に基づいて人生の実際の出来事や事実について、豊かな現実的知識があること
- 意思決定や対立解消のノウハウなど、実際の事柄への対処法についてよく知っていること
- 自身や家族、学校や職場のことや、それらがどのように関連しているか、どのようにお互いを変化させたり、影響を与えているかを理解していて、人生における様々なテーマや状況について、たくさんの知識があること
- 価値観の違いや信念の違いを認識して、寛容であること
- 不確実なものを認識・管理でき、あいまいさに寛容であること
知恵には知的側面だけでなく、感情やモチベーションへの深い理解もまた必須です。人生の複雑な問題に対処する経験や訓練は知恵を伸ばす助けとなります。
スタンバーグの知恵のバランス理論
知恵のバランス理論によると、知恵とは公共利益の問題解決に応用される、実践的知能と暗黙知の組み合わせだといいます。スタンバーグはこの暗黙知を柔軟性、もしくは形式化されたルールからも学べない微妙なニュアンスを認識する能力として解釈しました。このモデルではバランスを重視します。例えば知恵は個人内、個人間、個人外にとってよいもののバランスをとることも含みます。また、知恵は状況や環境に反応する様々な方法のバランスにも関係します。知恵は、多数の利害が関係する問題が公共の善を満たす形で解決されるにはどうしたらいいかの判断に役立ちます。
以上、今日は知恵についてみてきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
高橋聡しるす