人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

実証主義 コント

2021/05/13
 
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どうもこんばんは、たかはしさとしです。今日は非常に寒かったです。在宅勤務だったので余計に堪えました。急激に寒くなるとやっぱり身体ってしんどいですねー。気を付けましょうね、ほんとに。

ところで最近PCのトラブルで多いのが、IEでもエッジでもクロームでも、どのブラウザを使っても遅いという現象。これはシステムファイルチェッカーを使えば治ります。詳しくはググってくださいね。

それでは本題に入る前の前回の記事からみていきましょう。

前回の記事

前回は功利主義の第二弾ということでJ・S・ミルについてみてきました。質的功利主義、精神的自由の尊重、内的制裁などがキーワードでしたね。覚えていない方は以下のリンクをクリックしましょう!

ほかにも興味ない方、まだ読んでいない方もぜひよんでみてくだされ。

コントの思想

オーギュスト・コント1798-1857)はフランスの哲学者です。コントは実証主義の提唱者かつ社会学の創始者として知られています。パリで数学や物理学を学んだ後、サン=シモンに師事して影響を受けます。その後に産業社会の建設に役立つ独自の科学思想を主著『実証哲学講義』にまとめました。観察や実験によって検証できて、社会の改良にもつながる有用な知識の実を受け入れる実証主義を提唱して、その観点から諸学の体系化を試みました。

コントによれば、人間の知識は神学的段階から形而上学的段階を経て、実証的段階へと至るといいます。これに対応して社会も軍事的社会、法律的社会、産業的社会と三段階を経て発展するするというのです。そして人間精神の歩みを全体としてとらえて、諸科学を社会の改良に役立てる社会学の必要性を説きました。なお晩年は人類教という宗教を唱えました。現代社会学の創始者エミール・デュルケムにも大きな影響を残しています。

実証主義

実証主義とは、観察できる経験的な事実のみを知識の対象として認める立場をさします。19世紀における近代自然科学の発展と産業社会の生成を背景にコントが提唱しました。コントによれば実証的とは、科学的事実に基づいて社会的に有用であることを意味しました。それ以外の知識は非科学的で無用なものとして退けられたのです。

社会有機体説

社会有機体説とは、社会を生物的有機体とみなして、有機体との類似によって社会を説明しようとする学説のことです。個人を全体的社会の一つの器官とみまします。社会は個人を超越する存在であって、個人に対する社会の優越性を説く社会実在論の立場をとります。コントやスペンサーはこの立場をとります。

以上、今回はコントについてみてきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たかはしさとししるす

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