人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

石川文康『カント入門』 第四章メモ2

 
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ア・プリオリな総合的原則
 カテゴリーが経験界に適応されるための4つの原則
1 数学を経験界に適用する原則―「直観の公理」
 どんな直観も外延量、広がりをもっている。そうしてはじめて数学が経験に適用されうる。
2 経験の中のア・プリオリ/連続性の原則―知覚の「先取的認識」
 「すべての現象において、感覚の対象である実在的なもの内包量、すなわち度合いを有する」
 超越論的論理学を際立たせる原則として特筆される。経験的にしか与えられていないものの中に、経験に先だつものを認識することを教えている原則だから。内包量や度というものは、無限の度のことを意味する
3 二項関係の原則―「経験の類推」
 「経験は知覚の必然的結合の表象によってのみ可能である」
 類推とは、質的比例関係のことを意味。この場合、異質なもの同士の等しい関係をあらわす。
4 認識の様相を判定する原則―「経験思惟一般の要請」
 様相のカテゴリーに対応し、このカテゴリーの三つの契機にしたがって三連立の形をとる。
 「経験一般を可能にする条件は、同時に経験の対象を可能にする条件である」

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