人文科学系、主に哲学の専門用語の解説を中心とした雑記集

あなたの妄想を現実のものとする3つの要因

 
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どうも、哲学エヴァンジェリストです。

ブログ名変えました。

哲学を中心にさまざまなことを発信する雑記ブログ

という位置付けを明確にするため、

「哲学エヴァンジェる」というブログ名に変更しました。

まだブログ名の意図はわかりづらいと思いますが、

主に哲学のことを語るブログです。

さて今日はスピリチュアル的な考え方と

混同されるかもしれない考えについて

語りましょう。

結論を先に述べておくと

あなたの妄想を現実のものとする3つの要因とは、

思考行動、そして執念です。

どういうことなのか。

まずは19世紀、

文化人類学の成立初期に

はやった考え方、

社会進化論について見ていきましょう。

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社会進化論人類学

初期の文化人類学

タイラーにしろ、モルガンにしろ、

ちょっと時代が下ってフレイザーにしろ、

初期の文化人類学者は

人類の社会進化について次のように

考えていました。

人類社会は普遍的に次のように進化する。

①呪術(魔術)的段階→②宗教的段階→③科学的段階

ひとつずつ簡単にどういう内容か見ていきましょう。

呪術的段階

wikipediaによると、

呪術(じゅじゅつ、magic)とは、原始宗教でもある文化人類学におけるシャーマニズムとアニミズム、それぞれの観念や行為にともなう呪文に代表される形式や様式や儀式をさす

とあります。

これだけではよくわからないので

簡単にいうと、

呪文で誰かを殺したり操ったりできる技術

のことです。

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そうした呪術が信じられている社会が

まず一番未開な社会だと考えられたわけです。

この社会が発展すると、宗教的段階になると

考えられています。

宗教的段階

宗教的段階とは、

宗教を持つ民族社会のことです。

宗教の定義は人類学者の数だけあると言われますが、

ここではデュルケムの最小の定義について紹介しておきましょう。

宗教とは、世界を聖と俗に分類し、特に聖性と定めたものに

関する活動全般である。

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理論的にはそういう活動ですが、

魔術よりも多くの活動、行動を伴います。

この社会の段階を経て、

最後に科学的段階に至ります。

科学的段階

科学的段階とは、その名の通り、

仮説と検証の繰り返しで理論を構築していく社会のことです。

これは難しくありませんね。

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理論的に考えることができる段階ですね。

今の社会がそうだと

初期の人類学者は言いたかったわけです。

なぜこんな古臭い説を取り出してきたのか

人類学的に葬られた過去の考え方をなぜ出してきたのか。

結局この呪術、宗教、科学のコアな部分こそが

妄想を現実に変える要因と密接に関係しているからです。

呪術は執念と密接に関係しています。

人を呪い殺したり、

人を念じるだけで動かしたり、

何もしないで火を起こそうとしたり、

そういう発想力と執念が

呪術、あるいは魔術の核です。

でも執念だけで人は集まりません。

宗教は行動を伴うものだと言いました。

宗教は組織を形作って、

つまり人を集めて

活動、行動するものだと言ってもまちがいないでしょう。

実際、良いことでも悪いことでも宗教組織の行動力には

目を見はるものがあるときがありませんか。

現代における中東のイスラム国にしろ、

アメリカのファンダメンタリズム(キリスト教原理主義)にしろ、

日本での新興宗教の活動っぷりにしろ、

とにかく組織化した行動が宗教には伴います。

最後、科学とは洗練された思考のことです。

徹底的な合理化

これが科学のキモです。

もう一度確認しておくと、

妄想が現実となる3つの要因とは、

呪術、宗教、科学の核となる

執念、行動、思考なのです。

なぜでしょうか?

妄想が現実になる瞬間について考えましょう。

妄想が現実になる瞬間

魔術の現前化

人類の歴史について見ましょう。

魔術的発想と言える具体的なものを

思い浮かべましょう。

古代インドのインドラの矢やアグネアの矢と言われる

超巨大爆発。

遠隔地にいる人と意思を疎通する技術。

大衆の心を誘導し、何かの行動を起こさせる技術。

そのような魔術的発想は、

どこか子供の頃

心に描いたことのある風景と酷似しているでしょう。

人間は思い描くことができないものは

現実になることはありません。

魔術的発想は現実ではありえないと思う方が多いかもしれません。

でもそれはまちがいです。

超巨大爆発は核兵器によって現実にある。

遠隔地の人と意思を疎通する技術は遠隔通信において、

実現する。

大衆の心と行動の誘導は

応用心理学の発達による宣伝や広告により現実となる。

魔術的発想は、歴史的なずれがあるとはいえ、

不合理に思えても現実化してしまっているものが

大半です。

ぼくはこの不思議な現象を

魔術の現前化と読んでいます。

妄想が現実になる歴史的例の一端をここにあげました。

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あなたの人生のうちに妄想を現実化するには

妄想を現実化する、

それは執念を持ち、

ひたすら行動し、

徹底的に合理化した思考で

行動を修正し続けながらも、

執念を絶やさないことによってのみ

実現します。

歴史的な長いタイムスパンで

これまで現実化したものはたくさんあります。

ただし、これより先は

AI技術の発展などにより、

これまでとは比べものにならないスピードで

妄想の現実化を起こせるようになります。

それはよいこともわるいことも

どちらも起こりえます。

そのことを頭にさえいれておけば、

想定外のことはありえません。

むしろすべてのことは想定内となるはず。

そのとき、あなたがどう執念を持ち、

行動し、思考するか。

それがあなたの未来を決めます。

これら3つの要素は

ひとつでもかけたら

妄想が現実化することは

ありえません。

だから、

執念を持つこと、

行動すること、

思考すること。

どれもカッコ悪いとか

思わず、

泥臭くやっていきましょうね!

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