7.有言不実行より不言実行
2017/09/26
どうも哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。今日はブッダの『真理のことば』(ダンマパダ・法句経)のことばをみて言葉を多く語るよりも実践、行動する人が仏に近いということを見ていきましょう。
行動することが大事
一九 たとえためになることを多く語っても、そのことを実行しないならばその人はなまけているのと同じである
−−牛飼いが他人の牛を数えるように。彼は修行者ではない。
二〇 たとえためになることをあまり語らなくても、理法にしたがって実践行動し、情欲と怒りと迷妄(貪瞋痴)とを捨てて、正しく気を付けていて、心が解脱して、執着することのない人は、修行者である。
(写真は福岡県久留米市善導寺)
一九を耳に痛い言葉と思った方は多いはず。かくいうぼくもその一人です!ためになることを多く語ろうが、行動してないとなまけてるのとまったく同じ、修行者とは言えないのです。逆にあまりものを言わなくても、やることやってしっかりと実践できている人は、立派な修行者です。ぼくらは立派な修行者となるべく、高みを目指して上らないといけない。だけど、その高みを目指すのも惰性でいやになっちゃうことがある。そんな悩みがあるうちは修行者にはなれないということです。
悩みの本質
ところで悩みとはなんでしょう。悩むということは、AとBの選択肢があるということです。AとBどちらかを選びたいが悩んでいるわけですね。でもこのAとBはどちらを選んでも大して重要度が変わらないから悩んでいるのであって、どっちを選んでも実は変わらないことが多いんです。だから、悩みなどにかまけてる暇はないんですね。
だって考えてみてください。CとDがあって、明らかにCの優先度が上だと思っているなら、Cを絶対にします。Dは初めから選択肢になく、それゆえに悩むことはないわけです。どっちでもいいから悩むということ。それなら有益になりそうなものを選びたいものです。
八正道の四つの項目
このことは、八正道の正語、正業、正念、正定の4つを表しているように思います。むやみやたらと不必要なことを話さないこと、正しい行動、正しい注意、正しい解脱、といったくらいの意味です。あなたも口数多すぎず、やることをしっかりとなし、正しく注意していれば悩みなく、必ず立派に目標を到達できるでしょう。ぼくもそうなるように行動します。
まとめ
今回学べた内容を簡潔に記すとこうです。
〇多くを語ってなまけるくらいなら、あまり話さずとも、やることをしっかりなせ。そうすれば目標に到達することができる。