16.学んで努力することで平安が訪れる
どうも哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。今日はブッダの『真理のことば』(ダンマパダ・法句経)のことばをみて学んで努力することの大切さについて学びましょう。
生死の世界を超えるものは世界を征服する
四四 誰がこの大地を征服するだろうか。誰が閻魔の世界と神々とともにいるこの世界とを征服するだろうか。技に巧みな人が花を摘むように、善く説かれた真理のことばを積み集めるのは誰だろうか。
四五 学んで努力する人こそ、この大地を征服し、閻魔の世界と神々とともにいるこの世界とを征服するだろう。技に巧みな人が花を摘むように、学んで努力する人こそ善く説かれた真理のことばを摘み集めるだろう。
四六 この身体は泡のようなものだと知り、かげろうのようにはかない本性であると悟ったなら、輪廻で生存することを断ち切り、心の大きな平安があるだろう。
四七 五欲の対象に夢中になっている人を死がさらっていくように、眠っている村を洪水が押し流していくように、−−
四八 五欲の対象に夢中になっている人が、未だ自分の望みを果たさないうちに、死が訪れる。
四九 ミツバチは花の色や香りを損なわずに、蜜をとって、花から飛び去る。聖者が村を行く際は、そのようにせよ。
四四と四五を見ましょう。死の世界と生の世界とを超えて存在する人は、その両方の世界を征服し、この大地をも征服しているんです。その人の特質は、学んで努力するということ。さらに、学んで努力する人が真理のことばを体得し、話すのです。
学んで努力する人とは、結局何を学ぶのでしょうか。四六に移りましょう。諸行無常を悟った人のことです。このことを悟ることができた人は、輪廻の世界での生存を断ち切って、心の平安(ニルヴァーナ)に至るのです。
欲望に夢中になって学ばずに努力しない人は、どうなるでしょうか。四八にあるように、自分の望みを果たさないうちに死が訪れます。
このことは別に欲望そのものが悪いと言っているわけではありません。欲望にとらわれすぎて行動するのが良くないだけなのであって、欲望を制御して行動計画を立てられたら別に問題はないと思います。
学んで努力して、悟りを開いたらあなたは世界の覇者になれる!ブッダはそう断言します。悟りまで開けなくても、学んで努力する特性はとても大事だということがわかります。
努力し続けて主体的に動く
ぼくは学んで努力することを率先してやっています!惰性で動くのではなく、努力して主体的に動く。そうすることで自分にとっての真理を見つけることができます。あなたはどうですか?欲望の対象、つまり欲しいと思っている車、付き合いたいと思っている人、欲しいお金などにとらわれすぎていませんか?それならその欲望を捨てずにとらわれを捨て、突き進んでいきましょう^^
まとめ
今回学べた内容を簡潔に記すとこうです。
〇学んで努力することを意識せよ。そうすれば世界を征服することさえできる。