『７つの習慣』のインサイドアウトアプローチを理解する

どうも、高橋　聡です。今日はあなたに自己啓発本の中でもっとも読まれている本で、スティーブン・R・コヴィー博士の著作『７つの習慣』の”インサイドアプトアプローチ”を取り上げたいと思います。『７つの習慣』には、人格を向上するために７つの習慣を守り、実践することが勧められています。７つの習慣自体について解説したブログや動画は山ほどありますが、そのすべてをここで書く気はありません。その一つ一つは本書『７つの習慣』を常に手に取って読み、何が自分に必要なのかと自分に問いかけることが必要だからです。ところが、７つの習慣を守り実践する上で前提とされるほど大事なのがコヴィー博士がインサイドアウトアプローチと呼ぶものです。これについて考えることはとても有益なので、今回はとりあげてみます。

アウトサイドインアプローチの人は決して幸せになれない

インサイドアウトアプローチについて考えてみる前に、インサイドアウトアプローチの対概念であるアウトサイドインアプローチについて詳しく考えましょう。

アウトサイドインアプローチをとる人はすべて幸福になることはないとコヴィー博士は断言します。まずアウトサイドを変えてから、インが変わるのを期待する方法のことです。つまり最初に自分の外側を変えてから、自分の中身を手に入れようとする方法です。自分の外側とは、自分の周りの人や環境などのことです。例えば私が幸せでないのは家庭環境が悪いからだ、と考えて家庭環境がよくなれば、私は幸せになると考える人は、アウトサイドインアプローチをとっているわけです。

コヴィー博士がこのアウトサイドインアプローチで幸せになることはできないというのはなぜでしょうか。一つは周りの人や環境を１００％自分の思い通りに変えることなどできないからです。さらにもう一つの理由として、アウトサイドインアプローチをとる人間は、自分が幸せでない原因を自分の外側に求めます。両親が悪い、夫が悪い、妻が悪い、子供が悪い、環境が悪い、だから私は幸せでないんだというわけです。このような人は心理学のことばでいう”他責”傾向にあり、自分の内側（が悪い原因になっている可能性）に注意を払うことをしません。被害者意識に凝り固まっており、何をやるにはああ他人が悪い、環境が悪いと文句を言うばかりで自分を何も変えようとしないんです。このような人は他人から見て羨ましい豊かな環境にいてもなお、満足を覚えずに不平不満を言います。幸せの要求水準だけが高くなり、今の幸せに気づくことができない人は、当然幸せになることなどできないわけです。

インサイドアウトアプローチのみが本当に自分、結果的に他人、環境を変える方法である

対して、インサイドアウトアプローチとは、「自分の内から外へ働きかける」方法を取ろうとすることです。たとえば幸せにない状態をインサイドアウトアプローチの人はどう考えるでしょうか。今の不幸せな悪い状態は究極的にすべて自分が原因だと考えます。自分が幸せでないなら、その自分の内面性に何が欠けているのか、何が足りていないのかを考えます。そして自分の習慣を整えて、自分自身が幸せになり、その自分が周りに幸せを伝播する存在になることで不幸せな状態から脱しようとします。

この方法はとても有効です。

なぜなら他人や環境は自分がどう動いてもなかなか変えることはできません。ところが自分を変えることは実は自分が動いて変わればすぐにできるからです。

人格を高めるためには、まずこのインサイドアウトアプローチの立場に立つことが求められます。７つの習慣の前提となる部分ですが、とても大事な話なので、私はいつも心に留めています。

まとめ

アウトサイドインアプローチをとる人間は、幸せにはなることができない。他責傾向にある人は自分の内面を見ないから、結果的には他人に影響を与えることなども決してできません。

インサイドアウトアプローチに立脚すれば、今の状況を変える一歩にたったところです。自分と向かい合い、自分の習慣を整えて、自分自身が幸せになることはもちろん、周りにも良い影響を与えることができます。

あなたはアウトサイドインアプローチの立場を取っていませんか？それなら『７つの習慣』を読んですぐに、インサイドアウトアプローチの立場へと移ってください。そうすれば本当の自分の人生を切り開く第一歩に立つことができます。