幸福と主観的ウェルビーイング|心理学の用語解説

心理学用語

どうもこんばんは、高橋聡です。休みの日の朝にこの記事を書こうとしています。少し寒さを感じる程度の過ごしやすい冬の休日ですね。どこか出かけようとしても、コロナでなかなか出かけられないのがほんとうのところです。でもコロナを恐れすぎても行動できないし、対策をとって感染しないようにして出かけるのが現状としてぼくらができることでしょう。感染症にはかからない方がいいには決まっている。でも感染症にかからないっていうのは外に出る以上、不可能に近いので、かかったときに最小限の被害で食い止められるようにする。それだけです。

さて本日も心理学の用語解説の記事を執筆しております。前回は最適経験について書きました。

上のリンクから飛んで、ぜひ読んでいない方は読んでみてくださいな。

幸福と主観的ウェルビーイング

この記事のタイトルをみて、幸福と主観的ウェルビーイングの二つがあるから、分けて解説すればいいんじゃないの?

こう思った方もおられるかもしれません。実はぼくも当初そのように考えていました。

でもですね、幸福と主観的ウェルビーイングの二つはかなり似通った概念で幸福を語ることは、主観的ウェルビーイングを語ることとほとんど同じことなので、あえて今回は二つの用語を同時に解説していくことにした次第です。

今後もこのような二つ以上の用語を一つの記事で解説する記事がたくさん出てくるかもしれません。

簡単に二つの用語の簡単な意味を確認しておきましょう。

幸福とは、同語反復的ですが幸せということです。辞書的な定義では不平や不満がなくて、心が満足している状態を指すようです。

一方ウェルビーイングとは、心身ともに健康な生き方・人としてのあり方のことです。つまり主観的ウェルビーイングとは、その人が心身ともに健康だと感じる生き方のことだと言っていいでしょう。

ウェルビーイングの研究が盛んな理由

ウェルビーイングの研究がなぜ盛んになってきたのかを考えましょう。
  • 西洋諸国では十分に豊かな生活ができる社会となっています。だから生存のためにどうするかという問題よりも、クオリティオブライフ(人生の質)がより重要になってきたのです。つまり、貧しい社会で死なないためにとりあえず生きていたらいいかを考えます。でも豊かな社会になれば、生きることはできるからよりよく生きるとはどういうことかが問われるようになった、というわけですね。
  • 個人主義がより加速している中、個人の幸福が大事だと考えられるようになりました。
  • 有効な研究方法が確立し、ウェルビーイング研究が学問領域として認められました。

幸福な人、不幸な人

さて、どのような人がいったい幸福なのでしょうか。実はほとんどすべての人が幸福だと感じています。

不孝な人は、どのような人でしょうか。近いうちにパートナーを失った人、精神疾患にかかってすぐの人、入院しているアルコール依存患者、受刑者、政治的弾圧下の活動家などです。

幸福がなぜいいのか

幸福は主観的にいい気持ちにしてくれるからよい、これは当たり前です。

それらに加えて研究では次のことがわかっています。
  • 幸福感が社交性や健康状態を高めます
  • 成功を呼びよせます
  • 忍耐力をあげます
  • 人を支援する行動につながります
  • 幸福な人はあまり楽しくない仕事を、幸福でない人より長時間継続できます
  • 幸福な人はマルチタスク、つまり作業を複数同時に処理していくことが得意です
  • 幸福は寿命を延ばします
など幸福であることは様々な良い結果をもたらします。

幸福とは何なのか

先に答えから言いましょう。ポジティブ心理学では、幸福の正体は主観的ウェルビーイングと呼ばれます。主観的ウェルビーイングは次のように定義されます。

主観的ウェルビーイング=人生の満足度+感情

主観的ウェルビーイングの認知的な部分は人生の満足度で表されます。人生の満足度とは、自分自身の人生に対する評価のことです。

感情とは、主観的ウェルビーイングの心情的側面です。感情という概念はポジティブとネガティブのどちらの気分や心情によってか左右されることもあります。

感情については以下のリンクから進んで記事を読んでみてください。
研究結果によるとポジティブ感情を頻繁に経験することはウェルビーイングには非常に重要です。

幸福の公式

セリグマンは数多くの学者たちの研究結果を考慮して、幸福の公式を導き出しました。

H=S+C+V

Hは幸福(Happiness)、Sはあらかじめ設定された範囲(Set range)、Cは環境(Circumstances)、Vは自発的にコントロールできる要因(Factors under Voluntary Control)です。

Sは遺伝的に決定された幸福レベルです。幸福度の50%はSです。

Cは環境のことです。結婚していることや金持ちか貧乏か、健康なこと、教育を受けることなどです。このCは実は幸福度の10%にしか影響を与えません。

Vが選択できる努力を要する行為のことです。つまりVは自分で改善できる要素です。Vが幸福度の40%を占めます。

概して幸福度は40%も自分で決定できるのです。

幸福と人間関係

幸福を増幅させるものとして最も有力なものの一つに、社会的な人間関係があります。幸せになりたければ、1日に6~7時間を人との交流に費やす必要があるといいます。

以上、幸福と主観的ウェルビーイングについてみてきました。次回は幸福には二つの種類があるというお話をしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

休みの日に高橋聡しるす

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