自由

哲学用語

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ 自由の分類:「~への自由」と「~からの自由」 p42 |『自由からの逃走』8

フロムは自由を二種類に分類します。「~からの自由」は組織や圧力、束縛からの解放で得た自由です。自分が主体的に選び取るニュアンスが少ないため、消極的自由とも呼ばれます。たいして「~への自由」とは自分自身が積極的に自由を行使してその対象を得よう...
心理学

エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』を読むための前提知識をまとめました/序文|『自由からの逃走』1

序文私がこのブログを執筆した目的があります。その目的とは、本課題本は社会思想史の流れを知らないと読みづらいところがあるから、そこを少し本書に出てくる用語ごとに解説を加えることで、19世紀末から20世紀前半の社会思想や哲学についての理解を深め...
カント

自由型正義論としてのカントのリベラリズム|正義論

どうもこんばんは、高橋聡です。最近雨が降っていると涼しいを通り越して寒いくらいです。こんなに気温が低いと夏野菜などの出荷量が減ったりするので、少し不安です。とはいっても気にしすぎてもしかたないので、元気に過ごすしかありませんね。さて、前回は...
哲学用語

自由|哲学の用語解説

どうもこんばんは、高橋聡です。3月に入って少し経ちました。春に向かってどんどん進んでいるような気がしています。最近眠気がすごく出てきてやばいです。暖かくなり始めると、本当に陽気になって眠気が一気に襲ってきますよね。あなたはどういう風に対処し...
カント

カントは自由についてどう考えたのか

どうも、高橋 聡です。今日は光文社刊中山元著『自由の哲学者 カント』を片手に、”カントは自由についてどう考えたのか”ということについて考えたいと思います。読書の際のメンタルマップも示したいと思います。『自由の哲学者 カント』を読む際のメンタ...
ニーチェ

あなたに『ツァラトゥストラ』を推薦する−−ニーチェ思想の真髄に触れる

どうもこんばんは。高橋 聡です。今日はニーチェの書物『ツァラトゥストラ』をあなたに推薦します。ぜひあなたも『ツァラトゥストラ』を読んでみましょう。『ツァラトゥストラ』の翻訳の題名あなたが本屋さんで『ツァラトゥストラ』を手に入れようとしたとき...
社会学・人類学

職業を選ぶという一つの社会学的試練−自己実現と生きづらさ

どうも、哲学エバンジェリスト高橋 聡です。前回は個人化が進む社会でも、親密性が求められるのはなぜか、ということを考えてきました。まだ見ていない方はリンクを貼っておきますので、ぜひ見てみてください。 孤人と親密性ー個人化の行きつく果てを社会学...
西洋哲学

自由という概念についての一論考

どうも、哲学エバンジェリスト高橋 聡です。今日は自由について考えましょう。唐突ですが、自由とは何かについて最近常に考えています。あなたは自由について、どうイメージし、どう感じ、どう使っていますか?ぼくが現段階で出した答えは次の通りです。「自...
西洋哲学

社会と自由の関係を考えた男について

信念をもった一人の人間は、自分の利害にしか関心を示さない99人の人間と同等の社会的力を持つジョン・スチュアート・ミルどうも、哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。前回は社会の進化について考えました。社会はある程度進化するという考え方は完全に間違...
カント

善意志、義務、自律というカント道徳論の3つのキーワード

人生において重大なのは生きることであって、生きた結果ではない。ゲーテどうも、哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。この内容は石川文麿『カント入門』に大きく依拠しています。前回は自由と自然法則による因果性について考えました。今回は引き続き、カント...
カント

すべてが自然法則で自由は存在しないのか

だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできないイエス・キリストどうも、哲学エヴァンジェリスト高橋聡です。前回はカント...
西洋哲学

自由があなたをつよくする

偉大とは方向を与えることだ。どんな大河も多くの支流を迎えることによって河を大きくする。精神の偉大さもそれと同じだ。多くのものが流れ込む方向を与えることが問題なのであって、天分が貧しいとか豊かだということは問題ではない。ニーチェどうも、哲学エ...