西洋哲学

人文科学

自由型正義論の概要|サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読む前に知っておくべきこと2

どうもこんばんは、高橋聡です。円安が進んでいるのに加え、世界的な材料高、物価高のおかげでモノの値段が高騰しています。海外からすると、日本に資産を持っていると資産が目減りしてしまいます。外資系企業で働いているので、そういう影響もちょこちょこ出...
哲学・思想

功利主義の概要|サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読む前に知っておくべきこと1

どうもこんばんは、高橋聡です。秋も深まり、すっかり寒くなってきました。体調には気をつけて参りましょう。さて、前回に引き続きサンデルの『これからの「正義」の話をしよう』(以下、『正義』)を読む前に知っておいたほうがいいことをお話ししましょうと...
哲学用語

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ カント(1724-1804) p139 |『自由からの逃走』12

18世紀後半に活躍したドイツの哲学者。近代哲学を代表する最も重要な哲学者の一人に挙げられます。主著は『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』『単なる理性の限界内における宗教』などです。全功績と影響を語ると一日では終わらないくらい功績を...
心理学

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ 二重予定説←カルヴィニズムの予定説 p70 |『自由からの逃走』11

予定説はキリスト教の神学において節目に見直される考え方です。予定説とは、”魂の救済は、人間の意志によるのではなく、神によってあらかじめ定められているとする考え”(山川出版社『世界史事典』)であるといいます。古くはパウロ、アウグスティヌス、ル...
ニーチェ

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ マックス・ヴェーバー(1864-1920)←マックス・ウェーバー p60 |『自由からの逃走』10

ヴェーバーはドイツ語読み、ウェーバーは英語読みで同一人物です。ヴェーバーは社会学黎明期におけるドイツの社会学者、思想家です。社会科学の各領域にマルクスと対照されるほど巨大な業績を遺しました。はじめは国民経済学をおさめて若くしてフライブルク大...
哲学用語

フロム『自由からの逃走』を読むための用語解説/ 自由の分類:「~への自由」と「~からの自由」 p42 |『自由からの逃走』8

フロムは自由を二種類に分類します。「~からの自由」は組織や圧力、束縛からの解放で得た自由です。自分が主体的に選び取るニュアンスが少ないため、消極的自由とも呼ばれます。たいして「~への自由」とは自分自身が積極的に自由を行使してその対象を得よう...
西洋哲学

神話とプレゼンとコピーライティング|雑記

昨日は一日副業をしていてあまり勉強していなかったです。でも車の中などで考えていたことを少しアウトプットします。ぼくは人文学が好きなんですけど、20世紀最高の知性をもつ一人、クロード・レヴィ=ストロースという人類学者が行き着いた先が神話研究。...
人文科学

ソクラテスはいかにして友人の逃亡勧告を断ったのか|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート4

どうもこんばんは、高橋聡です。前回まではプラトン『ソクラテスの弁明』の読書ノートを全3回に渡り、お届けしました。ソクラテスはなぜ裁判にかけられて、どんな弁明をしたのか|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート1ソクラテス裁...
人文科学

裁判の判決が出た後も一歩も引かないソクラテス|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート3

どうもこんばんは、高橋聡です。今回も『ソクラテスの弁明』の読書ノート第三弾を公開したいと思います。以前の記事はこちら。ソクラテスはなぜ裁判にかけられて、どんな弁明をしたのか|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート1ソクラ...
人文科学

ソクラテス裁判の主訴人の矛盾とソクラテスの一貫した態度|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート2

どうもこんばんは、高橋聡です。前回から『ソクラテスの弁明』の読書ノートをつけております。前回の記事はこちら。ソクラテスはなぜ裁判にかけられて、どんな弁明をしたのか|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート1まだ読んでいない...
人文科学

ソクラテスはなぜ裁判にかけられて、どんな弁明をしたのか|岩波文庫『ソクラテスの弁明 クリトン』久保勉訳 読書ノート1

どうもこんばんは、高橋聡です。前回までは心理学に関するまとめの表を投稿してきました。今回は今私が読んでいる岩波文庫の『ソクラテスの弁明』をとりあげて、この読書ノートをここに公開したいと思います。ソクラテス裁判について古代アテナイでは、ペロポ...
人文科学

2022.1.16 フーコーの哲学の特徴とは何か?

どうもこんばんは、高橋聡です。本日は慎改康之著『ミシェル・フーコー』(岩波新書,2019)の書評を載せていきたいと思います。この本は7回読書法にて7回読書した本です。浅田すぐるさんの著書『「紙1枚! 」読書法』のマクロダイジェストという方法...
人文科学

サンデルの美徳型正義論/コミュニタリアニズム |正義論

どうもこんばんは、高橋聡です。だいぶ暑さも落ちついてまいりました。今回は、サンデルの美徳型正義論であるコミュニタリアニズムについて考えたいと思います。その前に前回の記事について少し見ていきましょう。前回の記事|ロールズの自由型正義論前回はロ...
人文科学

ロールズの自由型正義論|正義論

どうもこんばんは、高橋聡です。本日は久々に暑くなりました。暑いと過ごしづらいですが、あまり気温が上がらなさすぎると野菜が不作になったりするので、適度に暑い日もあったほうがいいですよね。さて前回はカントの道徳論についてみてきました。今回はロー...
カント

自由型正義論としてのカントのリベラリズム|正義論

どうもこんばんは、高橋聡です。最近雨が降っていると涼しいを通り越して寒いくらいです。こんなに気温が低いと夏野菜などの出荷量が減ったりするので、少し不安です。とはいっても気にしすぎてもしかたないので、元気に過ごすしかありませんね。さて、前回は...