mixi日記 『隋の煬帝』 宮崎市定 中公文庫 本書は中国史上最も悪名高い隋の煬帝を中心に、隋という時代全体を描き出している本である。まず、南北朝という時代において皇帝の扱いやその背後にある社会的思想というものについて軽く触れ、南北朝の最後に位置する隋という時代に繋がる伏線を示唆する。親... 2010.09.06 mixi日記
mixi日記 宮崎市定『アジア史概説』緒論 緒論歴史の起源・金属器使用の前後 国家成立(氏族団体→国家体制)・歴史の探求=考古学的、神話学的方法によっての吟味を加える必要※遺跡=古代人の住居 神話=古代人の精神的遺物国家と歴史・真の歴史は国家の成立と共に認められる国家の初期の段階=都... 2010.09.05 mixi日記
mixi日記 格言集1 実に信仰とは、ひとりひとりの人間が、それぞれ独立の立場において、厳密に同一の隘路に追い込まれることによって、獲得されるものだからである。 自分自身が神から信ずる能力を受け取ること―それだけが信仰を獲得する道なのである。―キルケゴール『哲学... 2010.09.05 mixi日記
mixi日記 お金について -資本主義と貨幣についてのつまらぬ一考察 資本主義と貨幣 資本主義とは何か?それは現代社会に生きる人々がその価値判断や意思決定において貨幣的価値/損益を重視する姿勢そのものだと言えよう。この現代の資本主義を少しばかり触れるに当たって、貨幣の性質というものを考える必要性は自明のもので... 2010.09.05 mixi日記
mixi日記 ニヒリズムの人―キルケゴールとニーチェ 両人のソクラテスから。 キルケゴールは、ソクラテスを端的にこう表現する、 「無限的かつ絶対的な否定性」と。この言葉はニーチェが唱えた「能動的ニヒリズム」を実践したまさにその人であったことを指している。 無限否定性の嵐、すなわち何も肯定することをせずに、生きていくと... 2010.09.01 mixi日記
mixi日記 キルケゴールのソクラテス像Ⅱ 3 イロニーとは何か3-1 イロニーとは嘘と同じなのか 基本的に、イロニーは真意と反対のことを言うことから成り立つ。あるいは、言葉の表面上の意味とは別の解釈を引き出すことで成立する。ソクラテスについても「ソクラテスの言ったことは何か別のこと... 2010.08.30 mixi日記
mixi日記 キルケゴールのソクラテス像Ⅰ キルケゴール「イロニーの概念」におけるソクラテス像 : 教師としてのイロニカー,イロニカーとしての教師 山内 清郎 より1 教師の相貌何かを語るようにという要求を、教師は常につきつけられているのか?「わたしたちの時代」は語り得るより多くのこ... 2010.08.29 mixi日記
mixi日記 ニーチェのソクラテス像についてⅡ 三 『人間的な、あまりに人間的なもの』におけるソクラテス像 『人間的な、あまりに人間的なもの』において、ソクラテス像の変化はニーチェ自身の思想的発展を問うことになる。 『人間的な、あまりに人間的なもの』においても『悲劇の誕生』におけるソクラ... 2010.08.29 mixi日記
mixi日記 ニーチェのソクラテス像についてⅠ 菅野孝彦 「ニーチェのソクラテス像―『悲劇の誕生』及び『人間的な、あまりに人間的なもの』において」より一 はじめに ニーチェのソクラテス像の変化を追うことは、ニーチェ思想の変容・発展を映し出すことを意図している。H・J・シュミット「ソクラテ... 2010.08.28 mixi日記
mixi日記 言語と貨幣の類似点(丸山圭三郎) 丸山圭三郎著『文化=記号のブラックホール』Ⅱ言語と貨幣のフェティシズムより 貨幣は二つの点で言語に非常に良く似た側面を持っている。①材質とは無縁の、ある価値を持っている 貨幣は額面表示が材質の重さや価値に比例しているわけではない。預金通貨の... 2010.08.28 mixi日記
mixi日記 家族的類似性(Familienähnlichkeiten) ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』§66 67() より「ゲーム」という言葉について考えてみよう。ボードゲーム、カードゲーム、TVゲーム、ボールゲーム、これらすべてに共通するものなのあるだろうか?いやないのだ。 「娯楽」という点では共通して... 2010.08.28 mixi日記
mixi日記 デュルケームの人と業績⑤『自殺論』Ⅱ <自殺の混合タイプ> ④自己本位的・アノミー的自殺…よく見られる。失望が興奮と、夢想が行動と、欲望の狂奔が憂鬱な瞑想と交互にかわるがわる現れる。 ⑤アノミー的・集団本位的自殺…同じ一つの危機が人々の生活を混乱に陥れるとともに彼らの集団本位的... 2010.08.20 mixi日記
mixi日記 デュルケームの人と業績⑤『自殺論』Ⅰ 本書は社会学的方法を用いて自殺に関する独特の理論を展開し、社会学的方法の独自性とその適用の有効性を学界に知らしめることをめざしたものである。 従来、自殺傾向の社会による違いは非社会的要因が考えられてきたが、デュルケームによればそれは誤りか不... 2010.08.08 mixi日記
mixi日記 デュルケームの人と業績④『宗教生活の原初形態』 本書はオーストラリアのトーテム信仰に関するデータを用いながら、宗教の本質と宗教の起源および機能を論じたものである。 デュルケームによれば、宗教の本質はいっさいの自称を「聖」と「俗」の2つのカテゴリーに区分し、聖なるものにたいする信仰および行... 2010.08.08 mixi日記
mixi日記 デュルケームの人と業績③『社会学的方法の規準』 デュルケームによれば、社会学は客観的で冷厳なあらゆる価値判断から離れた学問でなければならない。まず社会学における認識態度として、あらゆる社会現象を「物として」見る必要がある。 社会学が取り扱う社会的事実とはもろもろの「制度」であり、制度は個... 2010.08.07 mixi日記